志位和夫 日本共産党

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主な活動

2022年6月27日(月)

海外で武力行使完全自由化の9条への自衛隊明記許さない

京都・神戸・大阪 志位委員長訴え


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=26日、京都市下京区

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(写真)志位和夫委員長の訴えに拍手を送る人たち=26日、大阪市中央区

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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=26日、神戸市中央区

 参院選(7月10日投開票)が始まって初めての日曜日となった26日、日本共産党の志位和夫委員長は、京都、神戸、大阪の3カ所をかけめぐり、岸田文雄首相が表明する憲法9条への自衛隊明記は「海外での自衛隊の武力行使が自由勝手になってしまう。憲法9条改正を日本共産党への1票で止めよう」と訴えました。

 京都市・四条烏丸では法定1号ビラを手にした家族連れや通行人が足を止めてじっと聞き入り、神戸市・大丸前では、放射状に広がった道路の歩道は聴衆でぎっしりと埋まり、若い夫婦らが熱心に耳を傾けました。大阪市・なんば高島屋前では、幾重にも重なった聴衆から力強い拍手が何度も送られ、演説後にはコータローコールが湧き起こりました。親子で演説を撮影していた京都市の40代女性は「子どももいるので改憲の流れに反対です。共産党に期待しています」と語りました。京都市で大門みきし比例候補、たけやまさいこ選挙区候補、神戸市で大門氏、こむら潤選挙区候補、大阪市で大門氏、たつみコータロー選挙区候補が訴えました。

 志位氏は、ウクライナ侵略の危機に乗じて軍拡・改憲の大合唱が起こり、財源を示すこともなく軍事費の「GDP(国内総生産)2%以上」を公約に掲げる自民党を厳しく批判しました。

 岸田首相が「憲法9条に自衛隊を明記する改憲を早期に実現する」と繰り返し表明していることについて、志位氏は「9条改憲派は、“現にある自衛隊を書くだけだ”といいますが、書くだけではすみません。9条に自衛隊を明記すると、後から書き込んだ条項が優先し、その前にある9条2項『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない』―これが空文になってしまうんです。海外での自衛隊の武力行使が完全に自由化されてしまいます」と強調。「危機に乗じて、憲法9条を改定し、日本を『軍事対軍事』の危険な道に引き込み、暮らしを押しつぶす―こんな道は日本共産党への1票で、みんなの力で止めようではありませんか」と呼びかけると、大きな拍手と歓声がわきおこりました。

 その上で、日本は憲法9条を生かして、二つの平和のイニシアチブを発揮すべきだとして、東アジアを戦争の心配のない平和な地域にするための9条を生かした平和外交を進めるとともに、核兵器禁止条約に参加すべきだと訴えました。

 志位氏は「物価高騰から暮らしをどう守るかも大争点だ」と語り、金融頼みの経済政策をやめ、実体経済を良くすることを最優先にすえた経済政策への転換と、弱肉強食の新自由主義を終わりにして「やさしく強い経済」へのチェンジが必要だとして、日本共産党の五つの提案を訴えました。

 最後に志位氏は「“政治はしょせん変わらない”という声もあります。しかし、日本共産党を伸ばせば、政治は必ず変わります。この100年を見ても、日本共産党が主張した方向に歴史が大きく動いているではありませんか。戦前、私たちが命がけで掲げた『国民主権』『反戦平和』の旗は、戦後の日本国憲法に実ったではありませんか。私たちは戦後一貫して核廃絶を求め続けてきましたが、核兵器禁止条約に実ったじゃないですか。あなたの1票で政治を変えることはできます。どうか今度の選挙で、日本共産党を伸ばしていただいて、国民すべてが安心して希望を持って暮らせる新しい日本をつくろうではありませんか」と呼びかけると、盛大な拍手と歓声に包まれました。

 家族で来ていた男性(27)=京都市内=は「共産党の政策に一番共感できる。(岸田政権は)物価が上がっているなかで、消費税は下げないし、年金は引き下げる。おかしいというのは世間の声では」と話しました。

京都

 志位氏は、京都選挙区(改選数2)の、たけやま候補が激しく当落線上に追い上げていると述べ、「有力4人の候補者の中で、“軍拡より暮らしを”とキッパリいっているのは、たけやまさん1人ではないでしょうか。平和・暮らしの願いを、党派の違いを超えて、たけやまさんに集め、残る2週間、京都の底力を発揮して、必ず勝利を勝ち取ろう」と呼びかけました。

神戸

 志位氏は「改選数3の兵庫選挙区の議席を、自民・公明・維新の『軍拡・改憲3兄弟』に独占させるわけにいきません」と強調し、こむら候補を国会に押し上げてほしいと訴えました。

大阪

 志位氏は、大阪選挙区(改選数4)の、たつみ候補について、「たつみさんの素晴らしいところは、立場の弱い方にとことん寄り添い、願いをかなえるために頑張り抜くところにあります」と強調し、「たつみコータローの議席が国会にどうしても必要です。どうか国会に押し戻してください」と力を込めました。

大門・たけやま・こむら・たつみ候補が訴え

 大門みきし比例候補は「22年間、国会の経済論戦で負けたことがありません。新自由主義経済の息の根を止める仕事をさせてください。なんとしても消費税の緊急減税を実現させましょう」と呼びかけました。

 京都市・四条烏丸で、たけやまさいこ京都選挙区候補は「西陣の機音(はたおと)がどんどん消えています。地域経済の主役である中小企業・地場産業を直接支援します。2兆円も使う北陸新幹線地下延伸は止めます。いくぞ国会」と気迫の訴え。

 神戸市・大丸前で、こむら潤兵庫選挙区候補は「仕事と子育てで忙しいなか、当時の安倍政権が9条改憲に動き、そんなんあかんやんと政治の道へ。子どもたちに平和な青い地球をバトンタッチしたい」と支持を呼びかけました。

 大阪市・なんば高島屋前で、たつみコータロー大阪選挙区候補は「3年前に失った議席を奪還させてください。大阪カジノはまだ止められます。(維新が)住民投票をやらないというなら、参院選でカジノを止めましょう」と力を込めて訴えました。