2022年6月26日(日)
共産党伸びれば政治変わる
千葉・埼玉 志位委員長訴え
参院選公示後、初の週末となった25日、日本共産党は、志位和夫委員長が千葉・津田沼駅と埼玉・大宮駅で、小池晃書記局長が神奈川・横浜駅で街頭演説したほか、幹部・国会議員、比例・選挙区候補を先頭に全国各地で、平和と暮らしの守り手となる日本共産党の勝利を訴え抜きました。志位氏が「日本共産党が伸びれば、政治は必ず変えられます。あなたの1票で政治を変えることはできます。誰もが安心し希望を持って生きられる日本をつくる選挙にしようではありませんか」と呼びかけると、詰めかけた聴衆から盛大な拍手が起こりました。各選挙事務所には「選挙を手伝いたい」「力になりたい」とボランティアへの参加申し込みも急増し、全党の総決起、担い手を広げる活動に総力をあげました。一方、自民党は岸田文雄総裁名で「全国で大激戦が展開されている」との文書を出すなど、比例代表選挙を中心に一票を争う大激戦となっています。
大宮駅前 1・2階埋める聴衆 |
志位委員長は、千葉県・津田沼駅前で田村智子比例候補、さいとう和子選挙区候補、さいたま市・大宮駅前で、いわぶち友比例候補、梅村さえこ選挙区候補とともに訴えました。
厳しい暑さのなか、津田沼駅前では、志位氏が暮らしを守る提案を訴えると通行人が足を止めて聞き入り、大宮駅前では1階、2階デッキともに演説がすすむにつれて聴衆が幾重にも膨れ上がりました。津田沼駅前で初めて志位氏の演説を聞いたという大学4年の男性(21)は「共産党が100年、名前を変えずに発言してきたことが、政治に変化をもたらしているとわかった」と話しました。
志位氏は参院選は中盤戦に入ったとして、「全国どこでも日本共産党への新しい期待の広がりを感じます。これを結果に結びつけるために、最後まで全力をつくします」と表明しました。
志位氏は平和の問題で、軍拡・改憲の大合唱や、財源を隠して軍事費を国内総生産(GDP)比「2%以上」とした自民党の公約を批判。日本は憲法9条を生かした平和のイニシアチブを発揮すべきだと強調し、東アジアを戦争の心配のない平和な地域にするための9条を生かした平和外交をすすめ、核兵器禁止条約に参加すべきだと訴えました。
物価高騰からどう暮らしを守るかについて、志位氏は、実体経済を良くすることを最優先にすえた経済政策への転換、弱肉強食の新自由主義を終わりにして、「やさしく強い経済」をつくろうとのべ、五つの提案((1)消費税を5%に減税し、インボイスを中止する(2)政治の責任で「賃金の上がる国」にする(3)社会保障と教育予算を経済力にふさわしく充実する(4)気候危機打開に本気で取り組む(5)ジェンダー平等の日本をつくる)を訴えました。
この中で志位氏は、「賃金の上がる国」にかかわって、24日に発表された4月の毎月勤労統計調査で、実質賃金が前年同月比1・7%マイナスだったと告発。「岸田首相は『春闘で2%の高い賃上げ』を実現したというが、自慢できる話ではありません。それ以上に物価が上がっているからです。実質賃金が目減りしているのに、岸田首相はその痛みがわからない。この『わからない』というところが一番の問題です」と批判しました。
その上で、日本共産党が大企業の内部留保に毎年2%、5年間で10兆円の時限的な課税を行い、賃上げを促進すると提案しているとして、「これは二重に賃上げの力になります」と述べました。
一つは、賃金の底上げになるとして、税収10兆円を最低賃金1500円に引き上げるための中小企業支援に使うと述べました。
もう一つは、大企業で働く方への賃上げにもなるとして、内部留保課税は「賃上げ」と「グリーン投資」を行った場合は控除すると述べ、「中小企業で働く方も、大企業で働く方も、正規も、非正規も、みんな賃金が上がるというのが共産党の提案です」と強調しました。
最後に志位氏は、平和と憲法を壊す「翼賛政治」の危険を感じるとして、「日本共産党は100年の歴史にたって、平和と暮らしを壊す逆流に正面から立ち向かい、打ち破って、暮らし、命を守るためにがんばりぬく」と表明。「日本共産党が伸びれば、政治は必ず変えられます。女性も男性も、お年寄りも子どもも、働き盛りの方も、国民みんなが安心して、希望をもって暮らせる新しい日本をつくる選挙にしていきましょう」と呼びかけると、大きな拍手と歓声が湧き起こりました。
千葉県船橋市の女性(49)は、派遣でパソコン入力の仕事をしていたものの肩を壊して2カ月前に離職したと述べ、「非正規で働くのはつらい。最低賃金引き上げをやってほしい」と語りました。
田村・さいとう氏訴え
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千葉県の津田沼駅前で、田村智子比例候補は、運送大手の未払い残業代を国会質問したことを紹介。田村氏が「本社を指導せよ」と求めた直後に、同社が総額230億円もの残業代を払ったとし、「当事者に寄り添って質問する共産党国会議員を大きく」と訴えました。
さいとう和子千葉選挙区候補は、物価高で子育て世代が食費を削らざるをえない実態を示し、「子どもたちがお金の心配なく学び、成長できる社会にするためがんばる」と力を込めました。
いわぶち・梅村氏訴え
さいたま市の大宮駅前で、いわぶち友比例候補は、岸田政権が原発再稼働を推進する中で、今ほど原発ゼロを掲げる共産党の議席の必要性を感じることはないと強調。「地域循環型の再生可能エネルギーを進め、地域に雇用を生み出し、地域経済を元気にしよう」と訴えました。
梅村さえこ埼玉選挙区候補は、子育てしながら仕事をする女性の声を紹介。「産休や早帰りのたびに『すみません』と謝罪しているという。子育てをみんなで喜べる社会にするために政治を変えよう」と訴えると大きな拍手に包まれました。