志位和夫 日本共産党

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2022年6月12日(日)

共産党訴えに熱い注目

「外交による平和」を東アジアに 「軍事対軍事」で平和つくれない

川崎 志位委員長が訴え


 参院選投票日まで1カ月を切る中、11日、日本共産党の躍進を必ず勝ち取ろうと、志位和夫委員長が訴えた川崎市・川崎駅前、小池晃書記局長が演説したさいたま市・大宮駅前は聴衆が幾重にも重なり、熱気に包まれました。川崎では大型ビジョンカーが登場し、注目を集めました。各地で比例予定候補、選挙区予定候補が演説し、全国の支部・後援会が宣伝、対話などを繰り広げました。志位氏が日本共産党の躍進で「平和でも、暮らしでも、希望がもてる日本をつくろう」と力を込めると、聴衆から盛大な拍手と声援が湧き起こりました。


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(写真)志位和夫委員長と、あさか由香神奈川選挙区予定候補の演説を聞く人たち=11日、川崎市幸区

 「戦争か、平和か――日本の命運がかかった選挙です」と強調した志位氏は、ウクライナ侵略に乗じて、岸田自公政権と維新などが、「敵基地攻撃」「軍事費2倍化」「憲法9条変えろ」の大合唱をしていると批判。「軍事一辺倒で平和がつくれるでしょうか。日本が軍拡で構えれば、相手も軍拡を加速し、『軍事対軍事』の悪循環に陥る。それこそ戦争の道ではないでしょうか」と述べ、「この道に進めば二つの大問題が起こります」と告発しました。

 一つは、「専守防衛」を投げ捨てることです。志位氏は、政府が「敵基地攻撃能力」は集団的自衛権の行使の際にも使えるとした答弁に触れ、「日本が攻撃されていないのに、米軍が軍事活動を始めたら、安保法制=集団的自衛権を発動して、自衛隊が米軍と一体となって『敵基地攻撃能力』を使って攻め込む。そうなれば相手の報復を招く。日本を守る話ではなく、戦火を呼び込むものです。9条の下で許されるわけがないではありませんか」と訴えました。

 もう一つは、軍事費の大増額です。志位氏は、岸田首相が軍事費の「相当な増額」を米国に約束したと批判。「財源はどうするか。5兆~6兆円も増やすというなら消費税大増税か、社会保障大削減か。国債の大増発かです」と強調し、「戦争への道は暮らしを壊す最悪の道です。平和への願いと暮らしへの願いを一つに集めて、無謀な道を止めようではありませんか」と呼びかけました。

 志位氏は、「どうやって日本の平和を守るか」と問いかけ、「戦争を起こさないための外交に知恵と力を尽くすのが政治の役割です」とのべ、日本共産党が提唱する東アジアに平和をつくる「外交ビジョン」を紹介。「この構想の大事なところは、軍事ブロックのように仮想敵をもうける排他的な枠組みではなく、地域のすべての国を包み込む包摂的な平和の枠組みをつくろうというものです」と述べました。

 志位氏は、「この構想こそヨーロッパの教訓を生かす道です」と指摘。ウクライナ侵略の責任はあげてロシアにあると批判したうえで、戦争という結果になった背景には、「軍事対軍事」の対立に陥った外交の失敗があると述べました。ヨーロッパでは、欧州安全保障協力機構(OSCE)というロシアも含め全ヨーロッパの国ぐにが参加する包摂的な枠組みが発展したものの、NATO(北大西洋条約機構)諸国もロシアもこれを生かさず、「軍事対軍事」の対立に陥ったとして、「この失敗を東アジアで繰り返してはなりません」と強調しました。

 その上で志位氏は、「ウクライナを見ろ」と軍事力強化の大合唱をしている自民党などを批判し、「日本がヨーロッパから引き出すべき教訓は『軍事対軍事』では平和はつくれないということではないでしょうか。地域のすべての国を包摂した平和の枠組みをつくる憲法9条を生かした平和外交こそ重要だということではないでしょうか。『軍事対軍事』でなく『外交による平和』を東アジアにつくろう。9条を守り生かそう。この願いを党をつくって100年、反戦平和を貫いた平和の党・日本共産党に」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 次いで志位氏は、暮らしがかかった選挙だと強調。「異次元の金融緩和」を押し付け、物価高騰を招いた「アベノミクス」の責任は重いと指摘するとともに、生活苦の背景には、弱肉強食の新自由主義が日本経済を「冷たく弱い経済」にしたことがあると批判しました。岸田首相がこの間違いを認めず、「骨太の方針」で「アベノミクス」の「3本の矢」の「堅持」を明記したと告発し、「岸田政権では生活は守れません。共産党の躍進で、新自由主義を終わらせて、『やさしく強い経済』に切り替えよう」と述べ、五つの提案を訴えました。

 最後に志位氏は、戦前、軍国主義の暗い時代から命がけで「自由」と「平和」を貫いた唯一の党だとして、「『自由と平和、まっすぐつらぬく』日本共産党を躍進させてください」と呼びかけると、大きな拍手と歓声が起こりました。

 志位氏は、神奈川選挙区(改選数5)の、あさか由香予定候補が訴えてきた“8時間働けば普通に暮らせる社会をつくろう”は、全国の合言葉になったと紹介し、「あさかさんは『生活に政治を近づける挑戦』と言っていますが、子育てをし、家族との時間を大切にしながら政治に携わることが当たり前の社会にする。そういう社会にしてこそ政治も良くなるのではないでしょうか。あさかさんを参議院におしあげましょう」と、訴えました。

 5歳の娘を連れ、買い物中に通りがかった女性(36)=川崎市=は、「子どももいるから戦争にならないか心配。力でなく、何事も話し合うのが大切です」と語りました。横浜市の女性(70)は「一刻も早く戦争は終わってほしい。平和を守るためにも共産党に伸びてほしい」と話しました。