2021年9月20日(月)
命守る新しい政権を
衆議院任期満了まで1カ月 共産党が全力
東北初の2議席挑戦
仙台 志位委員長が訴え
衆院議員の任期満了(10月21日)まで1カ月に迫った19日、日本共産党は志位和夫委員長、小池晃書記局長ら幹部を先頭に、全国各地で演説会、集いを開催しました。宣伝・対話、担い手づくりなど、総選挙での党躍進、市民と野党の共闘の勝利のための諸活動に全力をあげました。
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日本共産党の志位和夫委員長は仙台市で演説し、「目前に迫った総選挙は、日本の命運がかかった選挙。日本共産党の躍進、市民と野党の共闘の勝利で、政権交代を実現し、新しい政権をつくる選挙にしていこう」と熱く訴えました。会場には参加者の力強い拍手が何度も響きました。
衆院比例東北予定候補の高橋ちづ子衆院議員、ふなやま由美氏(宮城4区重複)が決意を表明。志位氏は、「比例東北で60万票、宮城県で14万票を獲得し、1議席を絶対確保して初の2議席に挑戦します」と述べ、東北の地域医療充実など命を守る論戦をしてきた「東北の命綱」の高橋氏と、保健師、仙台市議として医療と公衆衛生の充実のために力をつくしてきたふなやま氏がそろって当選するよう絶大な支援を呼びかけました。
表紙だけ替えても、一枚めくれば元の顔
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菅義偉首相の政権投げ出しについて、「9年に及ぶ安倍・菅自公政治の破綻だ」と指摘。自民党総裁選では立候補した4人とも安倍・菅政治への反省の言葉が一言もないと述べ、「これでは表紙だけ替えても、表紙をめくったら出てくる顔は菅首相、もう一枚めくったら出てくる顔は安倍前首相、政治の中身は変わらない。政治を変えるには政権交代が必要です」と力説しました。
総裁選の4候補には、医療崩壊を招いた科学無視、説明拒否、自己責任押し付けのコロナ失政に対する反省が全くないと批判し「これでは間違いを繰り返すだけです。命を守るためにも、日本共産党躍進、共闘勝利で命を守る新しい政権を」と訴えました。
その上で、新しい日本をつくる四つのチェンジ((1)新自由主義を終わりにして、命と暮らしを何よりも大切にする政治(2)地球規模の環境破壊を止め、自然と共生する経済社会(3)ジェンダー平等の日本(4)憲法9条を生かした平和外交)を紹介しました。「このビジョンの実行のためには、共産党の躍進とともに市民と野党の共闘の成功が必要です」と訴え、市民連合と野党4党が総選挙での野党共通政策に合意したことを報告。「共闘の立派な政策的な旗印が立った」と述べると、ひときわ大きな拍手が起きました。
共闘破壊の攻撃の結果、結束がより強まった
そうしたなか、志位氏は、TBS番組でコメンテーターが「共産党は暴力的な革命を党の要綱として廃止していない」などと事実無根の発言をし、謝罪・訂正したことに言及。志位氏は「何より心強かったのは共産党へのデマ攻撃に対し、他の野党から『共産党が暴力革命を目指しているとは全く考えない』(立憲民主党・枝野幸男代表)などの声が上がったことです。野党共闘を壊すための攻撃の結果は、野党の結束をより強めることになった。共闘が前進すれば攻撃も起こりますが、みんなで力をあわせて乗り越えたい」と力を込めました。
さらに、政権協力、選挙協力の前向きの合意をつくり、宮城では全6選挙区での野党統一候補をつくり、全てで勝利する態勢をつくるために全力をあげると表明。「わが党が協力する新しい政権が誕生すれば、自民党政治を根本的に切り替え、日本の前途に新しい展望を開く画期的新局面が始まる。その実現に力をあわせましょう。最大の推進力は共産党の躍進です」と呼びかけました。
医療確保 高橋氏力込め
連帯あいさつをした「市民連合@みやぎ」の多々良哲事務局長は「共闘の大義を絶対に裏切らない共産党の姿勢にいつも感銘を受けてきた」と発言。市民と野党の共通政策は「大きな結実」だとして、「宮城でも共闘を大きく前に進めたい」と語りました。
高橋ちづ子衆院議員、ふなやま由美東北比例予定候補(宮城4区重複)、内藤隆司6区予定候補が決意表明、岩渕友参院議員も訴えました。
高橋氏は「皆さんに支えられ守ってきたこの1議席を必ず守り抜き、今度はふなやまさんと一緒に東北初の2議席をとりにいく」と力強く表明。新型コロナウイルス禍で病床が足りない時に自公政権が消費税を使い病床削減を推進していると告発し、「ゆとりある医療体制、医師、看護師を確保する仕事をどうしてもやらせてほしい」と呼びかけました。
保健師として医療現場で奮闘してきた、ふなやま氏は「医療と検査、ワクチン、公衆衛生を充実させてコロナ対策に全力を尽くし、国民の命を守り暮らしを大切にする政治をつくる」と訴えました。
内藤氏は、米価暴落で大規模農家ほど打撃を受けていると指摘。暴落対策をとらない自公政権に対し「農村から反乱を」と力を込めました。
県議補選(多賀城・七ケ浜選挙区=定数1)の藤原益栄予定候補が訴えました。