2021年9月8日(水)
菅政権「退場」へ野党共闘
『AERA』 志位委員長語る
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雑誌『AERA』9月13日号(7日発売)が「菅政権『退場』と野党共闘の行方」と題して、総選挙が迫る中での野党共闘について、日本共産党の志位和夫委員長のインタビューを掲載しました。
志位氏は、菅義偉首相が自民党総裁選不出馬を表明したのは「政権投げ出しで、世論と運動に追い詰められた結果だ」と指摘。自民党の総裁選については「誰が新しい総理になったとしても、そこから新しいものは生まれない」と批判しました。その上で、野党が結束して、政権交代を実現することが急務であり「野党の姿勢も問われている」と強調しました。
志位氏は、総選挙の政策として、新自由主義からの転換、気候危機の打開、ジェンダー平等、憲法9条を生かした平和外交、立憲主義の回復などをあげ、「他の野党と、かなりの部分で方向性は一致すると思う」と語りました。
「一致できない部分はどうするのか」と問われ志位氏は、「不一致点は共闘には持ち込まない。一致点を大切にして前進させるという立場を堅持する」と強調。連合政権について「『閣内協力』か『閣外協力』か、どちらもありうる」としました。
さらに、共闘を成功させるには「対等平等」「相互尊重」が大事だと指摘。「衆院選は、この二つの基本姿勢を踏まえてこそ、一番力のある共闘になるし、成功すると考えている」と語りました。
志位氏は、報道では「野党共闘がうまくいっていない」「他の野党には『共産党アレルギー』がある」などと書かれることがあると述べつつ、「しかし私は、大局的には楽観している。なぜかといえば、この6年間、国政でも地方でも一緒にたたかってきた積み重ねがあるからだ」と強調。「菅さんのような根拠のない楽観主義ではない。6年間やってきた、根拠ある楽観主義だ」と語りました。