志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2021年9月15日(水)

加藤官房長官の「暴力革命」発言

デマにデマを重ねるもの

志位委員長が厳しく批判


 加藤勝信官房長官は14日の記者会見で、記者から「共産党の志位委員長は、過去に用いた『敵の出方』論という表現について、2004年の綱領改定後は使わず一貫して平和的合法的に社会変革を進めるとの考えを示した。一連の発言を受けて政府の見解を変更することはあるのか」との質問をうけ、「政府としては日本共産党のいわゆる『敵の出方』論に立った暴力革命の方針に変更はないと認識している。そのことはこれまで国会答弁、質問主意書などで累次にわたり明らかにしているところであり、先般の志位委員長の発言で、この政府の認識は何ら変更するものではない」と発言しました。

 この発言に対して、日本共産党の志位和夫委員長は同日、「デマにデマを重ねるものであり、到底許されるものではない」と厳しく批判する談話を発表しました。(別項)

 志位委員長は、8日の第3回中央委員会総会に対する幹部会報告で、「日本共産党は、社会変革の道すじにかかわって、過去の一時期に、『敵の出方』論という説明をしてきましたが、その内容は、どんな場合でも、平和的・合法的に、社会変革の事業を進めるという日本共産党の一貫した立場を説明したものにほかなりません」とのべ、「敵の出方」論を悪用しての「暴力革命の党」といった攻撃は、まったく成り立たないことを改めて強調しています。

 そのうえで、「『敵の出方』という表現だけをとらえて、日本共産党が、あたかも平和的方針と非平和的方針の二つの方針をもっていて、相手の出方によっては非平和的方針をとるかのような、ねじ曲げた悪宣伝に使われるということで、この表現は、2004年の綱領改定後は使わないことにしていること」を8月の党創立99周年記念講演で明らかにしたこと(記念講演の該当部分)、「この表現は使わないことを、中央委員会総会の決定としても、明確にしておきたい」と報告しています。志位氏の報告は、中央委員会総会で全会一致で採択されています。

 加藤官房長官の発言は、公党に対して文字通り「デマにデマ」を重ねて不当な攻撃をするものであり、到底許されるものではありません。

志位委員長の談話

写真

 そもそも「敵の出方」論を悪用して、日本共産党があたかも「暴力革命の方針」を持っているかのように攻撃する「政府見解」なるものが、まったく成り立つ余地のないデマ攻撃であることは、わが党が繰り返し明らかにしてきたことである。くわえて、第3回中央委員会総会では、「敵の出方」という表現そのものを廃棄することを明確にしている。この期に及んで「敵の出方」論を悪用したわが党に対する攻撃を続けることは、デマにデマを重ねるものであり、到底許されるものではない。