志位和夫 日本共産党

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2021年6月11日(金)

なぜ五輪か 志位委員長ズバリ

党首討論に反響 メディアで続々


 「国民の疑問に答えない菅総理をあぶりだした」「志位委員長の質問は光った」―。日本共産党の志位和夫委員長が菅義偉首相に東京五輪の開催中止を迫った9日の党首討論での論戦が10日、各メディアで取り上げられ、反響を呼んでいます。

 ラジオ・文化放送「くにまるジャパン極」では、政治アナリストの伊藤惇夫氏が党首討論の印象をコメント。「とくに志位さんに関しては、国民の疑問に答えない菅総理をあぶりだしたと思う」と述べました。政府の新型コロナ分科会の尾身茂会長の“五輪で感染リスクは高くなる”などの発言を並べ、「そうまでして五輪を開く理由はなにか」と志位氏がズバリ質問したと紹介。ところが菅首相は端的に答えず従来の発言を繰り返したとして「菅さんはまともに答えていないね、というのがすごく浮き彫りになった」と評価しました。

 テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」では、コメンテーターの玉川徹氏が、志位氏がただした感染拡大のリスクが上がっても五輪をやらなければいけない理由について「ぼくも聞きたかった」と発言。しかし菅首相がまともに答えなかったとして「正面から答えてほしかった」と述べました。

 党首討論についての専門家の意見を紹介した「日経」でも、米ユタ大学の東照二教授が志位氏の質問に言及。「国民が最も知りたい点を簡潔に聞いた。人流が増えると分かっていながら、なぜ五輪をやるのかと問うた。首相は国民が納得するような説明はできていなかった」としました。

 TBSラジオ「伊集院光とらじおと」では、伊集院氏が「なかでも印象的だったのは共産党の志位委員長」「割と端的に切り込んでいった」と指摘。“国民の命を守れなかったら五輪は開かない”と菅首相が志位氏に答弁したことをあげ「実はこれを引き出すのはすごく大事」と述べ、時間があれば「“どういう意味ですか。中止の判断があるんですか”というところにいくところなんですけど…」と述べました。

 これに対し、時事通信元解説委員長の軽部謙介帝京大学教授は「5分でおしまいでは討論になりませんね。志位さんが理由は何だと聞いているのに答えない。フラストレーションがたまるし、政治の信頼が落ちてしまう」と応じました。

 TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」では、「少数政党には5分しか時間がないなか、共産党の志位委員長の質問は光りました」「この方に30分与えてほしいと思いました」という東京都練馬区の60代の女性のメールが読み上げられました。