志位和夫 日本共産党

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主な活動

2020年12月6日(日)

「オール野党」で新しい政権を

日本共産党の躍進を山梨から

志位委員長が甲府で訴え


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(写真)訴える志位和夫委員長。(右へ)さいとう和子前衆院議員、大久保令子衆院山梨2区予定候補=5日、甲府市

 日本共産党の志位和夫委員長は5日、甲府市で、さいとう和子衆院南関東ブロック比例予定候補、大久保令子衆院山梨2区予定候補とともに街頭演説し「次の総選挙で共闘の力で政権を交代させ、『オール野党』で新しい政権をつくろう。日本共産党の大躍進で、南関東比例現有2議席を絶対確保し4議席以上を」と訴えました。

 会場の甲府駅北口広場は聴衆が互いに距離をとりながら幾重にも広がり、具体的提案を交えた志位氏の熱い訴えの節々で拍手がおこりました。

 志位氏は、新型コロナウイルス感染急拡大で重症者が増える中、政府・与党が国会を強制閉会したことを批判。安倍晋三前首相の「桜を見る会」前夜祭の費用補填(ほてん)疑惑や吉川貴盛元農水相の贈収賄疑惑など国会で真相究明が必要であり「強制閉会はコロナ対策の責任を放棄し、疑惑を隠すものだ」と強く抗議し、閉会中審査を求めていくと表明しました。

 菅政権のコロナ対策は「無為無策と逆行」だと指摘した志位氏は、感染爆発抑止の具体策として(1)無症状の感染者の把握・保護のためPCR検査を抜本拡充し、感染急増地(ホットスポット)での「面の検査」をおこなう(2)医療機関や高齢者施設などへの「社会的検査」を実施する―ことを提起。これらは政府も否定できなくなっているとし費用の全額国庫負担を訴えました。

 医療崩壊をふせぎ、「コロナにとりくむ病院ほど赤字」といった現実をただすためにも医療機関への減収補填をと強調。専門家が感染拡大のきっかけと指摘する「Gо To トラベル」事業は、全国一律をやめ、地域ごとに、中小・小規模事業者への直接支援を組み合わせて観光・宿泊業を支援する事業へと転換することを求めました。

 さらに志位氏は、国民すべてが「年を越せる」よう、持続化給付金や家賃支援給付金などの直接支援の継続・拡充を訴えました。「困っている人への一番効果的な支援」として、消費税の5%への緊急減税を提案しました。

 「国民が声をあげれば政治は動く」と強調した志位氏。国会で少人数学級実現を求めた日本共産党の畑野君枝衆院議員の質問に文科相が「不退転の決意で臨む」と答えたと紹介し、「コロナでつらい目にあった子どもたちへ少人数学級をプレゼントしよう」と呼びかけると、聴衆から大きな拍手が起きました。

 さらに志位氏は、菅首相による日本学術会議の会員候補任命拒否は「日本の人権と民主主義にとって極めて重大な問題だ」と強調。「理由のない任命拒否」を許せば、社会全体が何の理由もなく誰がいつ標的にされるか分からず、全体主義国家に転落すると警鐘を鳴らしました。「科学を政治の支配下におけば社会全体の進歩がそがれ、国民の利益も損なわれる。科学を政治のしもべにしてはならない」と力を込めました。

 最後に志位氏が「戦後最悪」の安倍前政権よりも強権的で冷酷な菅政権を倒し、新しい政権をつくろうと訴え。聴衆は拍手で応えました。

 さいとう氏は、コロナ禍での学生の窮状を紹介し「異常な高学費が無料なら夢を奪う社会にならない。苦しい人を追い詰める世の中を一緒に変えよう」と訴え、大久保氏が決意表明しました。