2020年7月23日(木)
日本共産党創立98周年記念講演会
志位委員長講演党内外から反響
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「コロナと豪雨でどんよりした気持ちがすっきり晴れて、前途が明るくなりました」―こんな感想が数多く寄せられた日本共産党創立98周年記念講演。志位和夫委員長が「コロナ危機をのりこえ、新しい日本と世界を―改定綱領を指針に」と題して1時間40分にわたって行った講演には、党内だけでなく、党外からも大きな反響が寄せられています。
本物の社会主義の自信 満ちあふれる
元公明党副委員長 二見 伸明 さん
志位さんの記念講演をインターネットで視聴しました。長いだろうと思っていたけど、ずいぶん短く感じた。
「新自由主義の破たんがすっかり明らかになった」という出だしからすごかったからね。本質をついたスケールの大きな話で、すごく具体的で哲学があった。
コロナ危機について語りながら、浮き彫りになった格差の拡大、医療崩壊など危機の根底にある新自由主義を真っ向から批判し、「資本主義という体制そのものが問われている」と喝破した。
「うーん」とうなったのは、アメリカの経済誌『フォーブズ』の記事を紹介したところ。米国の若者1000人の調査で「社会主義に賛成」が「資本主義に賛成」を上回ったというものだ。若い柔軟な発想で、自分の未来への希望を素直に表明したんだね。
志位さんが語る根本的解決の展望。人権の尊重、格差を是正し環境を守る、本物の社会主義・共産主義にたいする自信に満ちあふれていたね。一方で、中国の覇権主義を厳しく批判した、旧ソ連や中国がいう「社会主義」とは全然違う。
世の中を変えるには、根本の考え方を変えなきゃだめなんだよ。新自由主義をちょっと修正して切り抜けようだなんてムリだね。志位さんの話を聞いて、オレ、そう思ったから。
「当たり前」がきちんとできている党
思春期アドバイザー あかた ちかこ さん
まずはこの党創立記念講演という大きな場で、「ジェンダー平等」が世帯主規定の廃止とともにきちんと語られたことを、口では「当たり前だろ」と言いながら、内心とてもうれしく思います。わたしたちのこの国では、その「当たり前」が、ずっと蔑(ないがし)ろにされ続けてきたからです。
この、共産党の大きな特徴のひとつである、「当たり前に行われているべきなのに全然できていないことが、きちんとできている」は、今回の記念講演でも遺憾なく発揮されていました。コロナの話は、現場の実感と困りごとをすくいあげ、それをきちんと現実可能な目標に落とし込んであったし、それだけでなく、もう次の新しい感染症のことまで視野に入れて語られていた。このコロナ禍に於(お)いて、次のパンデミックについて語ることは、なかなかされてこなかったことですが、これこそが「政治」のやるべきことでしょう。
相変わらず、共産党は徹頭徹尾「まとも」です。コロナで時代は否(いや)が応でも進み、その結果、時代が共産党に追いついてきました。そんな中で迎えた98周年。共産党が、なによりも「人」を大切にしている政党であることを、そして、わたしもそこに加担していることを誇りに思いながら、この98年という1年を、世界を観察し続け、自分を観察し続け、学び続け、対話し続ける1日1日として、積み重ねていきたいと思いました。(寄稿)
歴史の流れを知って胸が躍りました
性的搾取・性暴力被害の相談支援員
後藤 稚菜 さん
講演全体をじっくり聞いて、改めて今の政治情勢を客観的にとらえられる良い機会だったと感じました。視聴後には大きな達成感と一段階賢くなった自分への誇らしさが残りました。
これまで私は、『週刊SPA!』に女子大学生への差別記事について謝罪させた抗議活動や、アダルトビデオ出演強要などのジェンダー差別問題に取り組んできました。その中で、共産党の政策や綱領に強く共感し、今では党の運動全般に関わるようになりました。
こうした運動の今の立ち位置が何百年の歴史の流れの中でどういう意味を持つのか知ることができて、日々の運動の意義を再確認できました。人種差別・植民地主義への反対や国際連帯などの世界のうねり、新自由主義を乗り越えた新しい社会につながっているとわかり、胸が躍りました。
また一律10万円の特別給付金で「受給権者」を「世帯主」にしたことが憲法に反すると知り、改めて怒りがこみ上げました。住民票を実家に残す私は、10万円を得るのに「世帯主の父親にお願いしなければいけない」状況でした。さらに、生活費を払わず実家暮らしをしていた時期があったことを考えると、「お願いしていいのか」とちゅうちょがありました。個人の権利を、なぜちゅうちょしなければいけないのか。「世帯主」規定の廃止を堂々と言える党に誇りを覚えます。
記念講演は、ネットやSNSでも評判です。ツイッターでは連日、「#志位委員長の記念講演きいてみよう」や「#日本共産党創立98周年」などのハッシュタグ(検索用の目印)で拡散が続いています。一部を紹介します。(用字用語は「しんぶん赤旗」基準に変換)
“そうだったのかの連続”
ネット・SNSでも評判
■新自由主義の破たん
コロナ危機をのりこえてどういう社会をつくるか―。志位委員長の「新自由主義の破たんがすっかり明らかになった」という指摘に共感が寄せられています。
「新自由主義に反対し、連帯して未来を開く方向で枝野氏(幸男・立憲民主党代表)と一致したのは重要な前進で、『コロナ危機の体験をふまえ、新自由主義からの転換という旗印を、市民と野党の共闘の旗印に掲げ、共闘をさらに豊かに力強く発展させ、野党連合政権への道を』と志位委員長。超よい…」
「1980年代より英国サッチャー首相をはじめ、世界中で推し進められていた新自由主義体制が今になってコロナウイルス対策の脆弱(ぜいじゃく)さが明るみになった。ベッドの削減、医療体制の軽視、効率至上主義。新自由主義に終止符を!」
■社会主義・共産主義
資本主義をのりこえ社会主義・共産主義へ進むことこそ問題の根本的解決に道を開くという解明が感動を呼んでいます。
「共産主義、社会主義って、少し前までは想像もつかなかったし、なんとなく怖いと誤解されそうと思ってたけど、なんかもう近い将来、若い人のなかで『今じゃもう、共産主義、社会主義を目指すのは当たり前だよね』ってなりそう」
「みんなで次の社会に向かっていこうと、大きな気持ちになれる話でしたよ」
■新しい時代切り開く
「歴史をつくるのは、いつの時代でも人間のたたかい」とのべて壮大な展望を明らかにし、新しい時代を切り開く日本共産党の希望あるたたかいを呼びかけたことが、響き合っています。
「コロナ禍で日本共産党の綱領は確かな羅針盤! 歴史をつくるのはいつの時代も人間のたたかいである」
「壮大な深い話だった。人類史の本を読んだ気分」
「話を聞いていて、その話の広さにびっくりしてます。それぞれがつながっているのがわかって、そうだったのか!の連続です」
「日本共産党、98周年、万歳 おめでとうございます。そして誕生してくれて、存在してくれていてありがとうございます。今こんな世の中でも、日本には日本共産党があるということが希望です。ずっとずっとあり続けてくれてありがとう」
「歴史を学び、科学的に分析し、未来に生かす視点。日本国内だけでなく、世界的に振り返って、世界と日本の今後を指し示す。新自由主義への対峙(たいじ)も、分断でなく連帯で切り開こうと呼びかける真摯(しんし)さ、ブレない志位さん。日本共産党の支持者でいて本当に良かったです」