志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2020年6月29日(月)

都知事選 宇都宮さん勝利へ共に

野党党首ら銀座ずらり

志位・枝野・野田・福島氏


 東京都知事選(7月5日投票)で宇都宮けんじ候補を何としても知事に押し上げようと28日、東京都中央区の銀座歩行者天国で、日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表、野田佳彦衆院議員(前首相)、福島瑞穂社民党党首が、宇都宮氏とともに街頭演説を行いました。


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(写真)声援にこたえる(左から)福島、志位、宇都宮、枝野、野田の各氏=28日、東京都中央区

 日焼けした宇都宮氏は到着すると志位氏らと肘タッチ。聴衆から拍手が起きました。

 志位氏は「宇都宮けんじさんの都内各地での訴えが共感と感動を広げている」「市民と野党の共闘が大きな力を発揮している」と強調。小池知事のコロナ対応と医療政策を批判し、「自己責任を強いる小池知事でなく、社会的連帯でいい世の中をつくる宇都宮さんを勝利させよう」と訴えました。(別項)

 枝野氏は「コロナ危機で社会は分かち合い、支え合うことで成り立つことがはっきりした。その役割を果たすのが行政、政治だが、小池都政は自己責任を強いている」と批判。弱者に寄り添い、日弁連会長の役も果たすなど行政手腕もある宇都宮さんこそ知事にふさわしい、と力を込めました。

 野田氏は、小池知事が五輪開催に縛られコロナ対応の初動が遅れたことに触れ、「都民ファーストより自分ファースト」だと批判。また今回、志位氏から「銀座で一緒に応援演説に立とう」と誘われ、宇都宮陣営から見ると自分の政策のカラーが合わないのではと思い、ためらったことを紹介した上で、「困った人に寄り添い、都の組織、権限を使い仕事ができるのは宇都宮さんしかいない。“右バッター”として最後まで宇都宮さんを応援する」と訴えました。

 福島氏は、宇都宮氏の長年のサラ金被害者救済、反貧困の活動を紹介。正義の人でもあり、与党・保守とも話のできる「強くて優しいアンパンマンだ」と述べました。

 宇都宮氏は「誰一人取り残されない都政を実現したい。頑張り抜く」と訴えました。

 聴衆は間隔を空けながら帯のように増え、前列から後ろが見えないほどに。47歳の女性は「ネット討論を見て宇都宮さんだと思った。安心して暮らせる都政にしてほしい」と話していました。

新型コロナから命・くらし守り福祉に手厚い東京を 志位委員長訴え

 「宇都宮さんの各地の訴えに共感と感動が広がっています」と切り出した志位氏は、宇都宮候補を「貧困と格差をなくすために命がけでがんばってこられた方です」と紹介しました。それは「社会的・経済的弱者の支援をすることは、すべての人が住みやすい社会をつくるためだ」という信念があるからだと強調し、「こういう信念を貫いてきた方こそ都知事にふさわしい」と訴えました。

 市民と野党の共闘が力を発揮していると語った志位氏は、野党の応援の輪の広がりを強調。宇都宮候補と元文部科学事務次官の前川喜平さんが対談で「少人数学級を進める」と意気投合したことに触れて、「子どもの学び、心のケア、感染症対策で、少人数学級の実現は急務です。宇都宮けんじさんで、子どもたちに少人数学級をプレゼントしよう」と訴えました。

 「最大の争点はコロナ対策で、東京都のやり方をこのまま続けていいのかです」と語った志位氏は、二つの問題があると指摘。一つは、初動の遅れだとして、東京オリンピック・パラリンピックを優先させ、PCR検査などまともな対策をせず市中感染を広げたと告発しました。

 もう一つは、11日に解除された「東京アラート」です。解除後2週間、新規感染者は増え続け、27日の感染者は57人だとして、「いったい何のための『東京アラート』だったのか」と批判。「深刻なのは、『東京アラート』に代わる新たな対策がないことです。『あとは都民の“自衛”に任せます』では『第2波』を防ぐことはできないのではないでしょうか」と訴え。「新型コロナから命と暮らしを守り抜く――この1票を宇都宮けんじさんにお寄せください」と力を込めました。

 志位氏は「東京の保健所、都立病院、福祉をどうするかも熱い争点になっています」として、保健所を1994年の71カ所から31カ所まで減らし、小池都政の4年間で保健所の医師の定員を2割も減らしたと告発。「『効率第一』で保健所をつぶしてきたこのやり方を、宇都宮さんで大本から改めてもらおう」と強調しました。

 都立病院・公社病院の独立行政法人化が大争点になっていると述べ、独法化は民間病院と同じ独立採算制にして、都から400億円の繰入金をなくすものだと批判しました。

 志位氏は「『赤字』だから仕方ないという議論もあります。しかし、消防や警察が『赤字』だからなくせという人はいません」と指摘。感染症、小児、救急、周産期、島しょなど、民間病院では対応が難しい不採算の部門を担ってきた都立病院の役割を強調し、「保健所・都立病院を大切にする政治、福祉に手厚い東京を、宇都宮さんでつくっていきましょう」と呼びかけました。

 最後に志位氏は、新型コロナ・パンデミック(世界的流行)のもとで、「効率第一」の新自由主義のやり方は通用しないことが明らかになったと強調し、「自己責任の押し付けでなく連帯で、良い世の中をつくりましょう。宇都宮けんじさん勝利のために支持の輪を広げに広げてください」と訴えると、大きな拍手がわき起こりました。