2020年6月11日(木)
志位氏が質問「まず給付、審査は後」
社長も「いいね」
雇調金早くが現場の声
「審査してから給付では間に合わない」。「まず給付し審査は後」―。10日の衆院予算委員会で、休業者を救うべく雇用調整助成金制度の大転換を求めた、日本共産党の志位和夫委員長の質問。千葉県成田市で訪日外国人旅行者が相手の貸し切りバス会社「楽喜交通」を経営する須藤浩志氏(52)は「書類が足りていようがいまいが、性善説に立ってまず配るという志位さんの発言はすごくよかった」と実感を込めて話します。
雇調金をめぐる中小企業者らの現場の声を紹介した志位氏。須藤氏の周りにも「書類が不足している」と指摘されて引っ込めたり、書き方が分からず途中であきらめた人もいるといいます。須藤氏自身もハローワークの担当者に「年度が変わると簡素化されるので待った方がいい」といわれたり、助成率が変更されるたびに説明が食い違ったり苦労を強いられました。
「審査する側も人手不足のうえ、助成金について熟知していない。とりあえずお金が給付されていれば、審査する人も親身になって教えないといけなくなる。こうやってつくるんですよとか、この代用でいいですよとか、いろいろ妥協案も出てくると思う」と話す須藤氏。「まず、雇調金を配っちゃうのはありがたい発言だし、一番いい」と語りました。(遠藤寿人)