志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

演説・あいさつ

2020年1月15日(水)

第28回党大会への志位委員長のあいさつ


 日本共産党の志位和夫委員長が14日行った第28回党大会へのあいさつは、次のとおりです。


 大会にお集まりの代議員および評議員のみなさん。

 インターネット中継をご覧の全国のみなさん。

 私は、ここに、日本共産党第28回大会の開会を宣言いたします。(拍手)

 そして、この党大会の準備と成功のために力をつくされたすべての党員のみなさんに、党中央委員会を代表して、心からの感謝と連帯のあいさつを送ります。(拍手)

亡くなられた同志への追悼

 前大会は、2017年1月に開かれましたが、それから現在までの3年間に、全国で1万3828人の同志が亡くなりました。そのお一人お一人が、新しい日本をめざし、日本国民の利益をまもり、世界の平和と社会進歩を願う初心を貫いて、日本共産党員として最後まで活動されてきた方々であります。

 深い敬意をこめて、これらの同志をしのび、ここに黙とうをささげたいと思います。ご起立をお願いします。

 黙とう。

 黙とうを終わります。ご着席ください。

在日の大使館の方々の紹介

 この大会には、会議を傍聴していただくよう、日本で活動されている各国の大使館の方々を来賓としてご招待いたしました。日本のアイウエオ順で、イラク、ハイチ、パレスチナ、ハンガリー、東ティモール、ベトナム、ボツワナ、マダガスカル、マレーシア、モルドバ、ラオス。以上の11の国の大使あるいは外交官の方々にご出席をいただきました。(拍手)

 遠いところまで、わざわざお越しいただいたことに心からのお礼を申し上げるとともに、相互理解と友好が深まることを心から願うものであります。(拍手)

来賓の方々への歓迎と感謝

 みなさん。

 前大会以降の3年間、市民と野党の共闘は、さまざまな困難や試練をのりこえて、大きく前進しています。この大会には、この共闘にともにとりくんでいる多くの友人のみなさんを来賓としてお招きしています。

 政党と会派では、立憲民主党、国民民主党、社民党、沖縄の風、碧水会――野党共闘をともにたたかっている3政党・2会派の代表の方々、さらに共闘の発展のために特別の尽力をいただいているゲストから、このあと、ごあいさつをいただきます。(拍手)

 国民運動、市民運動の代表のみなさんもお招きしています。古くから肩を並べてたたかってきた友人とともに、この間の共闘で力をあわせてともにたたかってきた新しい友人――戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合、首都圏反原発連合の代表の方々からも、ごあいさつをいただく予定であります。

 岩手県・達増拓也知事、埼玉県・大野元裕知事、沖縄県・玉城デニー知事をはじめ地方自治体の首長、諸団体の代表、外国の政党・組織などから、たくさんの心のこもったメッセージをいただいております。のちほどご紹介させていただきます。

 さらに、地元、熱海市の斎藤栄市長は、4回連続で、大会にご出席いただき、ごあいさつをいただく予定であります。(拍手)

 私は、日本共産党中央委員会を代表して、大会に参加してくださった来賓の方々、この大会に温かい連帯の気持ちを寄せてくださったすべての方々に、熱い歓迎と感謝の気持ちを申し上げるものです。(拍手)

「追及」とともに「希望」を

 みなさん。

 市民と野党の共闘をさらにどのように発展させるか。私は、ここで、共闘にのぞむ日本共産党の基本姿勢について述べておきたいと思います。

 昨年8月、私は、3回の国政選挙での共闘の到達点に立って、野党連合政権に向けた話し合いを始めることを呼びかけました。これまでに、立憲民主党、国民民主党、社民党、れいわ新選組との党首会談が実現し、「安倍政権を倒し、政権を代え、立憲主義を取り戻す」という方向での一致が確認されたことは、重要な前進だと考えています。

 いかにして、このプロセスを成功させ、来たるべき総選挙で勝ち、安倍政権を倒し、新しい政治を築くか。日本共産党は、次の二つの基本姿勢を堅持して、共闘の発展のために貢献したいと決意しています。

 第一は、安倍政治の問題点を「追及」することと、国民が未来に「希望」がもてる新しい選択肢を示すことを、一体にとりくむことであります。

 いま安倍政権は、政治のモラル崩壊という面でも、内政・外交の行き詰まりという面でも、政権末期の様相を呈しています。もういいかげんに、こんな政治は終わりにしなくてはなりません(「そうだ」の声、拍手)。「桜を見る会」疑惑、カジノ汚職をはじめ、その問題点を徹底的に追及することは、野党の重大な責任であります。安倍政権によって壊されてきた民主政治、ゆがめられてきた行政システム、官僚システムを再建し、隠されてきた文書を明るみに出し、不正を洗いざらい明らかにする。私は、そのこと自体が、日本に新しい政治を築くうえで避けてとおることのできない、大義ある仕事であることを強調したいと思います。(拍手)

 同時に、それと一体に、国民が未来に希望がもてる新しい選択肢を示すことが大切であります。私たちは、安倍政治からの転換の方向として、第一に、憲法にもとづき、立憲主義、民主主義、平和主義を回復する、第二に、格差をただし、暮らし・家計応援第一の政治にきりかえる、第三に、多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く――この三つの方向は、すでに野党の共通の立場になっていると考えます。

 これらを共闘の理念にすえ、政権をともにつくる意思を確認し、政権が実行する政策を練り上げ、不一致点に政権としてどう対応するかもきちんと話し合う。総選挙にむけて、国民のみなさんに「ここに未来をたくそう」と受け取っていただける希望ある政権の選択肢をつくるために、胸襟を開いて話し合い、あらゆる知恵と力をつくす決意を申し上げるものです。(拍手)

多様性の中の統一

 第二は、野党がそれぞれの違いを大切にし、相互にリスペクト――敬意をもって接し、一致点で団結する――私たちは、「多様性の中の統一」と呼んでいますが、この姿勢を貫くことであります。

 私たち日本共産党と、他の野党の方々とは、異なる政策や理念、世界観があります。違いがあるからこそ、別の政党を構成しています。しかし、お互いの違いを認め合い、個性を尊重しあい、一致点でしっかり団結する――これが政党間の協力・共闘の当たり前の姿ではないでしょうか。

 日本共産党は、日米安保条約、自衛隊、天皇の制度などで独自の政策をもっています。資本主義をのりこえて社会主義・共産主義にすすむという展望をもっています。私たちは、これらの独自の政策や展望を大いに語ります。同時に、それを共闘に押し付けることは決してありません。こうした態度をお互いに貫くことこそ、共闘を強く、しなやかに発展させる最大の保障となるのではないでしょうか。

 私は、先日、「市民連合」の呼びかけ人で上智大学教授の中野晃一さんと対談する機会がありました。そのなかで中野さんは、「野党が多様性を掲げている以上は、そこにいたる道のりも多様性を前提としていくことが不可欠です」と言われました。多様性を大切にする政治をめざす、そこにいたる道も多様性を大事にする。その通りではないでしょうか。野党間で多様性を互いに尊重しあってこそ、「多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く」ことができる。これが私たちの確信であります。

 「追及」とともに「希望」を、「多様性の中の統一」――私たちは、この二つの基本姿勢を堅持して、市民と野党の共闘を成功させ、野党連合政権をつくるために、とことん力をつくすことを、表明するものであります。(拍手)

大会の歴史的意義

 みなさん。

 共闘の発展のためにも、日本共産党自身が力をつけ、躍進することは、私たちに課せられた重要な責任であります。

 この大会は、わが党の歴史でも特別の歴史的意義をもつ大会であります。

 16年ぶりに綱領の改定を議題としています。わが党の綱領路線は、1961年の第8回党大会でその土台がつくられ、2004年の第23回党大会で全面改定が行われ、党の進路を照らす羅針盤として、大きな生命力を発揮してきました。今回の綱領一部改定案は、世界情勢論を中心に行い、それとの関係で未来社会論の一部を改定するものですが、それは、綱領の全体に新鮮で豊かな生命力を吹き込むことになるでしょう。綱領一部改定についての報告は、私が担当します。

 大会の第一決議案(政治任務)は、来たるべき総選挙にむけて、市民と野党の共闘の発展と、日本共産党の躍進という「二つの大仕事」をやり抜く方針を明らかにしています。いかにして、この「二つの大仕事」の両方を統一的にやりとげるか。これはわが党にとっての重要な課題となっていますが、この問題に対する基本姿勢の解明も含めて、小池晃書記局長が第一決議案についての報告を行います。

 大会の第二決議案(党建設)は、2022年――党創立100周年をめざす党建設の大方針を示しています。共闘の発展のなかで、新しい絆、新しい友人が広がり、強く大きな党をつくるかつてない歴史的条件が生まれています。それをいかにして党建設の前進へと結実させるか。この課題の死活的な重要性を考え、党の歴史で初めて、大会決議案で党建設を別建てにしました。山下芳生副委員長が第二決議案についての報告を行います。

歴史的党大会の大成功を

 みなさん。

 この大会は、次の二つの任務をになっています。

 第一は、綱領一部改定案、第一決議案、第二決議案――三つの大会議案を練り上げ、決定することであります。全党討論の締めくくりとなる大会での討論によって、全党の英知と経験を総結集して、大会議案をさらに練り上げ、豊かに深め、私たちの進路を照らす科学的羅針盤として、立派に仕上げようではありませんか。(拍手)

 第二は、党綱領と大会決議の具体化、実践の先頭にたつ新しい中央委員会を選出することであります。熟達したベテランの幹部とともに、将来性のある若い幹部がのびのびとその力を発揮でき、女性が存分にその力を発揮できる新しい中央委員会を選出することも、この大会の重要な任務であります。

 代議員および評議員のみなさん。

 日本の前途にとっても、わが党の前途にとっても、文字通り歴史的意義をもつ第28党大会を、力をあわせて大成功させようではありませんか(拍手)。そのことを心から呼びかけて、あいさつを終わります。(拍手)