志位和夫 日本共産党

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2019年12月10日(火)

貧困・気候変動・働き方…どう変える? 志位委員長、若者とトーク

千葉・船橋


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(写真)「志位さん×若者なんでもトーク」で語る志位委員長(右から2人目)=7日、千葉県船橋市

 日本共産党の志位和夫委員長を迎えて、若者たちと語り合う「志位さん×若者なんでもトーク 世界のこと、日本のこと、日本共産党のこと、志位さんのこと」が7日、千葉県船橋市で開かれ、参加者と懇談・交流しました。若者に囲まれた志位氏は「貧困は今後も増えていく?」「いま学生だったらやりたいことは?」など多数の質問に答え、働き方の実態などに耳を傾けました。党千葉県委員会と西部地区委員会が主催。

 「貧困が広がっているが、今後も貧しい家庭は増加するのですか」との質問に、志位氏は「政治の力で減らすことができます」と話し、24年前に旧・日経連が「新時代の『日本的経営』」を出し、規制緩和により非正規雇用で働く人が増えたと指摘。「これを逆にして正社員になれる、待遇を良くし、有休もとれるようにすることが大切です」と述べるとともに、女性に貧困のしわ寄せがいっていることに触れ、「ジェンダー平等も貧困を打開する上でカギになります」と強調しました。

 「いま学生だったらやってみたいことは?」と問われた志位氏は「気候変動の運動に取り組みたいです」と答えました。産業革命前と比べて、すでに平均気温が1度上昇し、深刻な被害が日本でも世界でも起き、さらに1・5~3度上がれば、人類の生存が危なくなると指摘しました。

 「学費や増税に比べて、気候問題は大きな問題。学生は何から始めればいいですか」との問いに志位氏は「千葉県でも大きな被害が起きた台風15号や19号は、地球温暖化が原因ということで専門家が一致しています。日本でもすでに起きている。決して遠くない問題です」と話しました。

 懇談会に参加できなかった看護師から手紙で寄せられた「連続勤務で、若い看護師が辞めてしまう。命を預かる現場で、働き方をなんとかしてほしい」との要望が紹介されました。志位氏は「根本的に医者と看護師の数が足りません。(低すぎる)診療報酬で医療にお金がついていないからです。医療にお金を出す政治にしないと解決しません」と指摘。大企業に税金と社会保険料で応分の負担を求めるなどで財源は確保できると強調しました。

 「政権をとったら、ダメになるという議論がある」との問いかけに志位氏は「これまでの『政権交代』の失敗は、自民党の政治と同じになったから。共産党は綱領という自民党の政治をおおもとから変える確固とした方針を持っています」と強調。さらに、「なぜ自民党と同じ政治になったんですか」との質問に、志位氏は「米国と財界の圧力があったからです」「共産党はこれまでも『おかしいことはおかしい』と米国、財界・大企業に言ってきました。政権をとった後も、圧力に負けず、国民の利益をかなえる立場で、国、財界ともしっかり議論していきたい」と語りました。