志位和夫 日本共産党

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2019年11月25日(月)

新しい世界論を力に日本共産党の躍進を

東大阪 志位委員長が講演


写真

(写真)志位和夫委員長の講演を聞く人たち=24日、大阪府東大阪市

 日本共産党の志位和夫委員長は24日、東大阪市で行われた演説会で、「新しい世界論を力に、日本共産党の躍進を」と題して、綱領一部改定案について縦横に語りました。

 志位氏は、冒頭、「世界の動きは、日々起こってくる出来事の断面だけを見ると、戦争、テロ、人権侵害など暗いニュースが多い。しかし長いスケールで大局的な流れをつかむと、違った世界が見えてきます。さまざまな曲折や逆行を経ながらも、人類は着実な進歩の歩みを刻んでいます」と強調。さらに「人類の進歩の原動力は、各国の人民の草の根のたたかいにあります。綱領一部改定案は、『人民のたたかいが歴史をつくる』という科学的社会主義の立場に立って、20世紀を総括し、21世紀の展望を明らかにしています。それは今の日本のたたかいを前進させるうえでも大きな力になります」とのべて、綱領一部改定案の内容を、豊富な実例・体験・エピソードを交えて語りました。

 志位氏は、中国について、この間あらわれた「大国主義・覇権主義、人権侵害」の問題点について具体的に明らかにし、「社会主義をめざす新しい探究が開始」された国と判断する根拠はなくなったと表明。その上で、中国とどう向き合うかについて、「軍事で対抗すれば悪循環の危険があります。理詰めの正論で、言うべきことを言うことが覇権主義にとって何よりもの痛手となり、何よりも大切です。自主独立の党として国際的責任を果たす決意です」とのべました。

 21世紀の世界をどう見るかについて、「20世紀の世界の構造変化が、平和と社会進歩を促進する生きた力を発揮しだした」、「世界資本主義の矛盾は、人類がこのシステムを乗り越えて未来社会に進む必然性を示している」――という二つの角度から詳しく解明。

 そのうえで志位氏は、「発達した資本主義国での社会変革は、社会主義・共産主義への大道である」とした一部改定案の表明について、「一つの世界史的『割り切り』をした。『腹をくくって』この日本から開拓しようということです」と強調。

 最後に、志位氏は、この事業の「特別の困難性」と「豊かで壮大な可能性」について明らかにし、「私たちは、新しい世界論を力に、来たるべき総選挙で、野党連合政権と日本共産党躍進をめざすたたかい、強く大きな党をつくるとりくみを成功させる決意です。どうかご一緒に、世界的展望をもって、日本の世直しにとりくみましょう」と訴えると、会場から大きな拍手が湧き起こりました。