2019年11月18日(月)
高知知事選あと1週間
松本知事の誕生で「誰一人取り残さない県政」を
志位委員長訴え
高知県知事選で24日投票前のラストサンデーとなった17日、猛追している市民と野党の統一候補・松本けんじ候補の勝利を必ず勝ち取ろうと、日本共産党の志位和夫委員長は高知市、香美市で訴えました。志位氏が、「自由民権運動発祥の地・高知から、『誰一人取り残さない県政』『国言いなりでなく、高知からモノ申す県政』の実現を訴える松本けんじさんを知事に押し上げよう」と力を込め、各地で詰めかけた聴衆から盛大な拍手がわき起こりました。(志位委員長の訴え)
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知事選では、野党各党の国会議員が連日、松本候補の応援に入り、この日は志位氏をはじめ多くの野党国会議員が支援。一方、相手候補には菅義偉官房長官が応援に入り、激しいたたかいです。
マイクを握った松本候補は「高知の人口減少・流出の根っこには国の政治がある。国に対し県民の立場でモノがいえる県政が必要だ」と指摘。「地域の産業をつくり、守って根付けば人が住めるようになる。県の努力と国の政治を変えることで、『誰一人取り残さない県政』をつくっていこう」と語りました。
立憲民主党の武内則男衆院議員が司会を務め、選対本部長の広田一衆院議員(社会保障を立て直す国民会議)が訴え。女子大生がマイクを握りました。
志位氏は、松本候補を支援する野党各党、市民に心からの感謝を述べ、「力をあわせて勝利のために総力をあげます」と表明。選挙構図について、「市民と野党の統一候補・松本けんじさんと、自民・公明丸抱えの天下り官僚候補の一騎打ち」だと指摘。高知県が自由民権運動発祥の地であることに触れ、松本候補は「土佐の自由民権の精神を現代に引き継ぐ政治家です」と紹介し、「力を合わせて、松本さんを知事に押し上げよう」と呼びかけました。
松本候補が、教員の数を増やして、県版学力テストをなくし、教員が子どもに向き合えるようにすることを掲げていると紹介。現知事の下で全国学力テストに加え、県版学力テストが実施され、授業そっちのけで「過去問」をやらせ、先生が大変忙しい状況に追い込まれる中で、子どもたちに向き合う時間もなくなり、不登校が増えていると指摘。「テスト漬けで本当の学力は生まれません。子どもたちに物事がわかる喜びを伝え、探究心を育てる仕事が教育ではないでしょうか。その中からこそ本当の学力が育つのではないでしょうか。そういう本当の教育改革を、松本けんじ知事にやってもらおう」と訴えました。
相手候補は「行政経験」を売り物にし、「行政経験のない方には県政のかじ取りはまかせられない」と攻撃しています。
志位氏は、「それならば問いたい。いったいどんな『行政経験』をお持ちか」とのべ、相手候補が松井一郎前大阪府知事の下で副知事を務め、大阪で国民健康保険料の大幅値上げを進めてきたと告発。「こんな『行政経験』など願い下げです。松本けんじ知事で、子どもの均等割をなくし、国保料の大幅値下げを実現しましょう」と語りました。
志位氏は、「今度の選挙は、国の政治にも大きな影響を与える」と強調し、安倍晋三首相が、「桜を見る会」を安倍後援会の行事として私物化し、国民の血税を使って買収を行っていた重大疑惑が問われていると告発。「もうお引き取り願おうではありませんか。野党共闘でとりくんだ埼玉、岩手の知事選の二つとも勝ちました。高知でも必ず勝ちましょう。松本知事を誕生させ、自由民権運動の発祥の地・高知から『日本の世直し』ののろしをあげていこう」と力を込めました。