志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

演説・あいさつ

2019年7月2日(火)

市民と野党の共闘の発祥の地――沖縄で勝ち、全国で勝とう

那覇 志位委員長の訴え


 参院選沖縄選挙区で「オール沖縄」のタカラ鉄美予定候補の勝利に向け、1日に那覇市で開かれた国政5野党・会派の党首・代表らがそろい踏みした街頭大演説会での日本共産党の志位和夫委員長の訴えは次の通りです。


写真

(写真)訴える志位和夫委員長=1日、那覇市

 沖縄のみなさん、こんにちは(「こんにちは」の声、拍手)。日本共産党の志位和夫でございます。(拍手)

主要野党の党首がそろって応援は、歴史上初めての出来事

 私は、これまで何度も沖縄にうかがっておりますが、「オール沖縄」の候補者の方を、主要野党の党首がそろって応援するのは、今回が歴史上初めての出来事で(拍手)、たいへんうれしく思っています。(拍手)

 タカラ鉄美さんは、大学で35年間憲法の研究をされ、「オール沖縄会議」の共同代表を務めてこられた、まさに「沖縄の心」を代表する方です。「命どぅ宝」――この願いをタカラさんにたくそうではありませんか。(拍手)

安倍政権に「サヨナラ」の審判をくだし、「沖縄建白書」を実行する政府を

 私は、県民のみなさんの三つの切実な願いをタカラさんにたくそうということを、お訴えしたいと思います。

 第一は、何と言っても、辺野古の新基地建設はもうやめて、普天間基地を返還させ、基地のない沖縄をつくろう(拍手)。この願いをタカラさんにたくしましょう。(拍手)

 この間、県知事選挙、県民投票、衆院沖縄3区補選と、何度となく県民のみなさんが「新基地建設はいらない」という審判を下したにもかかわらず、安倍政権は辺野古の埋め立てをやめようとしない。これで民主主義の国といえるか。この問題は、日本国民すべての問題であります。

 どうやって解決するか。先日、私は、辺野古にうかがい、現地で頑張っているみなさんと膝づめで話し合い、解決方法は簡単だという結論になりました。安倍政権に辞めてもらうことではないですか。(「そうだ」の声、拍手)

 沖縄と本土の連帯、市民と野党の共闘で、安倍政権に「サヨナラ」の審判をくだして、「沖縄建白書」を実行する政府をつくろうではありませんか。(拍手)

憲法9条を守り、生かした日本――この願いを憲法の専門家・タカラさんに

 二つ目は、憲法9条を守り、憲法9条を生かした日本、憲法9条を生かした沖縄をつくろう。この願いを憲法の専門家・タカラさんにたくそうではありませんか。(拍手)

 安倍政権・自民党は、今度の参議院選挙で「憲法改正の早期実現」を公約に掲げています。安倍9条改憲のどこが問題か。

 自民党がつくった条文案を見ますと、9条1項、9条2項の後に、「前条の規定は……自衛の措置を取ることを妨げない」、として「自衛隊の保持」を明記するものとなっています。「前条の規定は……妨げない」ということになりますと、9条2項の制約が自衛隊に及ばなくなり、2項が残っても、立ち枯れになり、死文化してしまいます。

 無制限の海外での武力行使が可能になる。こんなことは絶対に許すわけにはまいりません。(拍手)

 沖縄のみなさんが本土復帰にかけた願いというのは、「9条を持つ国への復帰」ではないですか(拍手)。この原点を破壊するような動きは、沖縄県民は絶対に許さないという審判を、タカラさんの勝利でくだそうではありませんか。(大きな拍手)

消費税10%は中止を――景気悪化のもと言語道断、沖縄のくらしと経済を破壊

 三つ目は、消費税の問題です。今日、発表された日銀短観で、大企業も中小企業も景況感は悪化になりました。こんな景気の悪い時に10%への増税など言語道断ではないでしょうか。(拍手)

 沖縄のみなさんにとって、増税の被害はとりわけ甚大です。沖縄は長年の基地の重圧のもとで、一番所得が少ない。所得の少ない方に重くのしかかる消費税の増税は、沖縄県民にとってはとりわけ被害が大きい。

 沖縄経済を支えているのは、観光業と農林水産業と地場産業ではないですか。増税は、まさに沖縄経済を破壊するものになります。(「そうだ」の声、拍手)

 みなさん、「10%はやめろ」。この声をタカラさんに託そうではありませんか。(大きな拍手)

沖縄に学んで始まった市民と野党の共闘――沖縄でも全国でも必ず勝利を

 最後にみなさん、市民と野党の共闘の発祥の地はこの沖縄です。(拍手)

 忘れもしません。2014年、翁長雄志さんの県知事選挙。「オール沖縄」がつくられました。「もう保守と革新の垣根を越えよう」「みんなで力を合わせて基地のない沖縄をつくろう」。これが沖縄から始まったんです。(拍手)

 その次の年、2015年、全国で市民と野党の共闘がスタートしました。沖縄に学んで、互いに違いを認め合い、リスペクトして、多様性を大切にして、一致点で力を合わせて日本を変えようということで野党共闘が始まりました。(拍手)

 野党共闘の発祥の地、沖縄で必ず勝って、そして全国32の1人区のすべてで、野党統一候補が勝って、すべてで自民党を倒して新しい日本をご一緒につくろうではありませんか。そのために力をあわせて頑張り抜く決意を申しあげて、私の訴えとさせていただきます。がんばりましょう。(指笛、大きな拍手)