志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

党の会議での報告

2019年5月14日(火)

第6回中央委員会総会

志位委員長の結語


 12日開かれた第6回中央委員会総会で志位和夫委員長がおこなった討論の結語は次の通りです。


幹部会報告が、緊張感をもって、新鮮に明るく受け止められた

写真

(写真)結語をのべる志位和夫委員長=12日、党本部

 みなさん、お疲れさまでした。私は、幹部会を代表して、討論の結語をおこないます。

 この総会はたいへんに重要な総会になったと思います。討論では、26人の同志が発言しました。全国ではリアルタイムでの視聴が3万4408人、724人から感想が寄せられています。幹部会報告と討論をつうじて、この総会は、参議院選挙の勝利にむけて意気高い意思統一ができた総会になったと思います。

 総会での討論と、全国からの感想には、特徴が二つあります。一つは、幹部会報告の内容を、たいへん新鮮に受け止めていただいているということです。「新鮮な方針が出た。よしやってみよう」。こういう受け止めがたくさん寄せられました。もう一つは、たいへんに明るい受け止めが多く寄せられているということです。「報告を聞いて希望、展望がもてた。大いに語りたい」。こういう感想がたくさん寄せられています。

 幹部会報告の内容が、緊張感をもって、同時に、新鮮に明るく受け止められ、躍進への決意、機運が、この総会を通じて全党に広がりつつあると思います。

 この総会の真価は、実践でためされます。そして結果でためされます。結果を出そうではありませんか。6中総の方針を力に、参議院選挙での躍進を必ずかちとろうではありませんか。この決意を重ねて固め合いたいと思います。

連続選挙のゴールは参議院選挙――ここで立派な結果を出そう

 討論をふまえていくつかの点をのべたいと思います。

 まず、「統一地方選挙をふまえ、参議院選挙にどういう構えでのぞむか」という問題についてであります。

 討論の中でも出されましたが、統一地方選挙をたたかって、党内の一部には、率直に言って「がっかり感」も残されています。その気分を、この総会を契機にふっきって、全党の気持ちを参院選躍進に切り替える。これが私たち中央役員の大きな責任であります。

 そのさいに、私が強調したいのは、私たちはいま連続選挙のただなかにいるということです。もともと、私たちは、統一地方選挙と参議院選挙を、連続選挙をたたかおうという位置づけでこれにのぞんでいるわけです。昨年10月の5中総決定でも、今年1月の全国都道府県・地区委員長会議でも、連続選挙をたたかう方針を打ち出し、それにもとづいてたたかっている最中なのです。まだたたかいの途中なのです。マラソンで言えば、折り返しをすぎて、いよいよこれからゴールに向かう、勝負はこれからのたたかいにかかっているという段階なのです。

 統一地方選挙では、前進したところもあるし、残念ながら後退したところもある。しかし、前進したところも後退したところも、ゴールは参議院選挙だということを強調したいと思います。前進したところはそのことを確信にして、参議院選挙ではもっと良い結果を出す。目標を文字通り達成する。後退したところは、その悔しさをバネにして、参議院選挙では立派な結果を出す。そこで、立派な成果をおさめれば、次にむけて意気高い総括、教訓を引き出し、新しい発展方向を打ち出すことができるわけであります。

 そういう連続選挙のただなかにいるわけですから、統一地方選挙の教訓は、それにふさわしい姿勢で引き出す必要があります。

 もちろん必要最小限の総括は必要です。とくに議席を大きく後退させたところは、機関とその長の率直で端的な反省を含めて、必要最小限の総括がいります。

 同時に、何よりも大切なことは、統一地方選挙からの教訓を、幹部会報告でのべたように、「ただちに参議院選挙のたたかいに生かす」という角度で引き出すことです。そういう姿勢で教訓を引き出し、全党の気持ちを前向きに一致させ、参議院選挙での躍進にむけた決意を固めることです。

 幹部会報告では、そういう立場から「三つの教訓」をのべました。(1)政治論戦の力に確信をもち、参院選にふさわしくさらに発展させる。(2)「議席の後退」と「前進・躍進への足がかり」の両面をリアルにとらえる。(3)いまの自力で勝利をこじあける道――選挙の「担い手」を広げることに徹する。この「三つの教訓」が、討論でも、全国からの感想でも、納得のいく教訓として、そして深い確信となって受け止められていることは、きわめて重要であります。

 統一地方選挙との関係では、そういう姿勢で政治的な意思統一をただちにおこない、参議院選挙での躍進に挑戦する、燃えるような決意を、6中総の方針を力にして全党にみなぎらせ、ただちに足を踏み出して、勝利にむかってダッシュしよう。そのことを心から訴えたいと思います。

政治論戦――「二つの力点」が積極的に受け止められ、深められた

 つぎに政治論戦についてであります。

 幹部会報告では、政治論戦の「二つの力点」を提起しました。「批判とともに希望を語ろう」、「日本共産党の魅力を語り、積極的支持者を増やそう」。この二つの提起でありますが、総会の討論でも、全国からの感想でも、この提起が、非常に積極的に受け止められ、深められたと思います。

統一地方選挙の政治論戦の基本をふまえ、新しい発展方向を提起した

 これは、統一地方選挙を私たちがたたかって、政治論戦に大いにとりくんだ、そのかかわりでも、実感をもって受け止めていただいているのではないでしょうか。

 幹部会報告では、統一地方選挙での政治論戦の基本に確信をもちつつ、参院選、とくに比例代表選挙にふさわしい形で、「さらに発展させる努力をはかりたい」と表明し、「二つの力点」という発展方向を提起しました。

 私たちは、統一地方選挙の政治論戦に深い確信をもつことが必要ですが、それでよしとしない、参議院選挙にむけての新しい発展方向を提起したのが、「二つの力点」であります。これが統一地方選挙をたたかった実感からしても、その通りだと受け止めていただいているのではないかと思います。「二つの力点」をしっかり握って、この方向でお互いに努力をしたいと思います。

「批判とともに希望を語ろう」――若者の心にも響く訴えを

 「二つの力点」の提起とそれを具体化した幹部会報告の内容は、討論でいろいろな角度から深められましたが、北海道の青山道委員長は、「批判とともに希望を語ろう」という提起について、「若い世代のなかに党の支持を広げる非常に大きな重要な提起だと思う」と発言しました。東京都の田川青年学生部長代理は、「今回幹部会報告が打ち出した政治論戦の発展が学生の中に支持を広げる最大の力になると思った」と発言しました。こうした受け止めは、とても心強いことであり、またたいへんに重要だと思います。

 私たちが、国政選挙で若者の心に響く訴えをどうやるか。これは私たちにとっての大きな課題であります。6中総の方針を力に、これに大いに挑戦したいと思います。若いみなさんの心に響く訴えが成功するならば、それは国民のすべての世代の心に響く訴えにもなるだろうと思います。

 東京都の田川同志は、学生の新歓運動にとりくんだ経験を報告しました。「新入生のなかで共産党は知られていない。政治は変わらないという気持ちが強い。野党はだらしがないという意見が多い。しかしそういう状況のなかでも、ジェンダー平等やLGBT、格差と貧困、地球温暖化の問題などには強い関心がある。高すぎる学費、奨学金の問題にも強い関心がある。民青同盟への加盟のよびかけで反応が強かったのが、ブラック企業の実名公表や、給付制奨学金の実現など、共産党と民青が運動をして変えてきたという実績だった。加盟した新入生のなかで学費値下げ運動に参加する人が各地で生まれている」。田川同志は、こういう状況を報告して、「学生に政治は変えられるという希望を広げ、党の支持を訴えるうえで、幹部会報告で打ち出された大学と専門学校の授業料を速やかに半減し、段階的に無償化をはかることが決定的になると思う」と発言しました。

 若いみなさんにどう働きかけるかについて、重要な発言だったと思います。

 そうした訴えも含めて、明日への希望を語る選挙にしていきたい。安倍政治に対する本質を突く批判はもちろん必要です。ただ、“結論先にありき”ではなく、事実と論理にもとづいて、国民の要求とのかかわりで、丁寧で冷静な批判を心がけていきたいと思います。

 同時に、国民の心に響く分かりやすい言葉で対案を語り、希望を語る。幹部会報告では、政治を変える本当に「現実的」な道はどこにあるかを語ろうと強調しました。「現実的」ということも大切な点です。安倍政治が、消費税でも、憲法でも、原発でも、米軍基地でも、どれも「現実」にあわなくなっている。対照的に、日本共産党の対案こそ、この現実を本当に改革する最も「現実的」な道を示しているのです。

 「批判とともに希望を」――この立場で政治論戦を発展させることに挑戦し、若い人の心にも響くし、どの世代の心にも響く訴えを、お互いに心がけて、この選挙をたたかいぬこうではありませんか。

「党の魅力を語り、積極的支持者を増やす」――「集い」は最良の場に

 「二つの力点」のもう一つ、「日本共産党の魅力を語り、積極的支持者を増やそう」という提起も、たいへんに積極的に受け止められました。

 幹部会報告でのべたように、積極的支持者を増やすうえでは、わが党の政策的立場への共感と支持を広げる活動が大切ですが、それにとどまらずに、その根本にある党の綱領、理念、歴史など党そのものの魅力を、国民の関心、疑問にかみあって、縦横に語り、広げていくことが大切になってきます。それをどのようにやりぬくか。

 全国からの感想にこういうものがありました。「短い演説や1回のチラシでは難しい。やっぱり『集い』が大事だ」。討論でも、多くの同志から「集い」の重要性が、生きた実践例をつうじて強調されました。

 富山県の火爪県議は、「集い」がどういう力を発揮しているかについて発言しました。火爪同志は、「集い」で、地方政治、国政を語るとともに、「日本共産党だからこういう仕事ができる」と、必ず党の値打ちを語ることを心がけたと語りました。「元自民党員の方が『集い』に参加し、疑問を出し、それに答える中で変わっていく様子は、党支部と党員にとって何よりの喜びだ」と語って、次のようにのべました。「『集い』の中で佳境に入ると、名前を変えたらいいのではないか、ソ連や中国のイメージがある、天皇制や自衛隊をどうするなど、いろいろと語ることになり、時間が足りなくなり、その都度不十分さを感じて終わったが、選挙が終わったあと、党員が、『元自民党の人が、さすがに筋を通す日本共産党だねと言ってくれた。とてもうれしい』と発言した。そういう喜びを感じながら選挙をたたかった」という発言でした。

 「集い」のなかで、いろいろな疑問に答えて、日本共産党への誇りを語っていくことで、「筋を通す日本共産党」ということが伝わったわけですね。元自民党の方の心にも伝わったわけであります。

 「日本共産党の魅力を語り、積極的支持者を増やす」――このとりくみをやりきるうえでは、「集い」がとても大事であります。私たちが、たとえば短い街頭演説で、党の綱領、理念、歴史まで語るのは、なかなか難しいでしょう。1枚のチラシで伝えるのもなかなか難しいかもしれない。いろいろな工夫はしてみたいと思いますが。やはり「集い」が大きな力になる。「集い」は、国民の関心や疑問にかみあわせて、党そのものの魅力を伝える最良の場になります。「集い」を、気軽に、繰り返し、すべての支部・グループを基礎にとりくんでいきたいと思います。

 それからインターネットとSNSの活用をいっそう強化することを、この問題とのかかわりでも重視し、開拓していきたいと思います。

「核兵器のない世界」の実現を――平和への希望を語るなかに位置づける

 政治論戦にかかわって、文書発言で、川田平和運動局長から、「核兵器禁止条約の署名、批准をはじめ『核兵器のない世界』の実現に力をつくす、それをすすめる政府をつくる」という課題を、平和への希望を語るというなかに位置づけてほしいという提起がありました。これは大切な提起だと思います。

 国内の運動としては、ヒバクシャ国際署名が941万を超えています。核兵器禁止条約の署名、批准を求める自治体の決議は、全国の自治体の2割あまりの377自治体に達しています。「核兵器のない世界」をめざす大きな流れがつくられつつあるわけですが、この流れを進める先頭に日本共産党は立っていきたい。

 国際舞台では、現時点で核兵器禁止条約に署名した国は70カ国、批准した国は23カ国となっています。この画期的条約を一刻も早く発効させるという大きな仕事があります。それから、5年に1度のNPT(核不拡散条約)再検討会議が来年の4月から行われます。過去の再検討会議の到達点もふまえ、NPTという枠組みを使って「核兵器のない世界」にすすむという課題が、今年から来年にかけて国際政治の大きな焦点となってきます。

 日本共産党は、国内においても、国際舞台においても、被爆者の方々と手を携え、「核兵器のない世界」の実現の先頭に立ってきた政党です。そういう党にふさわしく、選挙戦の論戦の中にもこの問題をしかるべく位置づけて訴え、党の値打ちを大いに語っていきたいと思います。

「比例を軸に」をすえる――全国的躍進のためにも、選挙区での勝利のためにも

 つぎに「比例を軸に」についてであります。

 幹部会報告では、比例代表選挙を、「過去のどの参議院選挙でもなかったような割り切り方で、文字通り中心にすえよう」と呼びかけました。この提起は、非常に強く、積極的に受け止められたと思います。

 討論では、比例代表選挙という「主舞台」でどれだけ躍進の流れをつくれるか、これが全国で比例代表で「850万票、15%以上」――7人以上の当選という目標を達成するうえでも、さらに、複数定数の選挙区の勝利、1人区の選挙区の勝利にとっても、決定的だということがこもごも語られました。

現職区、複数定数区のたたかい――勝利の土台は比例での躍進にある

 討論のなかで、東京、京都、大阪、三つの現職区でいかに勝利するかということが、それぞれの責任者の同志から語られました。3現職区のそれぞれの候補者は、どの同志も素晴らしい実績を持ち、魅力を持った、わが党の誇る候補者であります。それを有権者に広く伝えることはもちろん大切ですが、勝利の土台は比例代表の躍進にこそあります。比例代表で躍進をつくる、そのうえに候補者の魅力をのせる、これをやりきってこそはじめて、難しい、激しい、厳しい選挙で競り勝って、勝利する道が開かれるということが、三つの現職区の責任者から語られました。その通りだと思います。お互いにこのことを肝に銘じて、勝利をつかみたいと思います。

 複数定数の選挙区のたたかいについて、神奈川県の田母神県委員長からも発言がありました。田母神同志は、「率直に言って『比例を軸に』という点での意識性が弱かった」とのべ、「神奈川県は、3年前に選挙区で惜敗したことから、今回は何としてもあさかさんを押し上げなければという気持ちが強く、その検討はやってきた。しかし選挙区での議席獲得は、比例で80万票、18%以上を獲得し、そのうえに候補者の魅力を上乗せできるかどうかにかかっている。土台は、比例の80万票、そのうえに候補者の魅力を上乗せできるかどうかが勝負だ」と発言しました。

 これもその通りだと思います。三つの現職区、さらに複数定数区でのたたかいで、「比例を軸に」、得票目標をやりぬくことは、これらの都道府県が抱える有権者の全国に占める比重を考えるならば、全国的な党躍進――比例代表で7人以上の当選への決定的貢献になるとともに、選挙区の勝利のうえでも、比例での躍進が土台となる。そこに勝利の決定的なカギがある。二重の意味で「比例を軸に」が重要になる。ここを握って離さず、がんばりぬきたいと思います。

1人区――比例躍進の特別な条件を存分に生かそう

 全国32の1人区についても「比例を軸に」をつらぬきたい。

 1人区の場合は、選挙区は、野党統一候補でたたかうことになります。野党統一候補の勝利のためにも、日本共産党が比例で躍進の流れをつくってこそ勝利に道が開かれます。草の根で国民と結びついた組織を持っているのは日本共産党ですから、日本共産党が比例で躍進の流れをつくれなくて、どうして1人区での勝利ができるかということになります。

 高知県の春名県委員長は、「選挙区で勝つには、3年前の参院選で獲得した比例票は4万票あまりだったが、目標の8万7千票、25%と、比例票を倍増する、そうすれば選挙区でも1人区で突破できる」という展望を語りました。まさにそういう立場で1人区でもがんばりぬきたいと思うのです。

 同時に、もう一つの側面として強調したいのは、1人区は比例躍進の特別の条件があるということであります。つまり1人区は野党統一候補でたたかうわけですから、有権者の半数以上の支持を獲得する必要があるわけです。それをやろうと思ったら、従来わが党の訴えを届けることができなかった人々にも訴えを届けなければならないし、またそういうとりくみにしていくことができるわけです。しかも共闘の成功のために、誠実に、一貫してがんばっているのが日本共産党です。ですから、「選挙区では野党統一候補の○○さん、比例は共産党に」――この訴えがたいへんにやりやすい。大きく広げられる。これが1人区のたたかいだと思います。この特別な条件を存分に生かして、1人区でも日本共産党の躍進の波を大いにつくろうではありませんか。

 複数定数区も、1人区も、全国すべてで「比例を軸に」をつらぬいて勝利をつかもう、この決意をみんなで固め合いたいと思います。

「担い手」を広げに広げて勝利を――「折り入って大作戦」を成功させよう

 幹部会報告では、「いまの党がもつ自力で勝利をこじあける道はどこにあるか」と問いかけ、「党の自力そのものを強くする仕事にとりくみつつ、選挙をともにたたかう『担い手』を広げに広げて勝利をつかもう」と提起し、「折り入って大作戦」にとりくむことを呼びかけました。

党の現状にも、選挙戦の実情にもそくした法則的な方針

 この提起に対して、討論でも、全国からの感想でも、強い歓迎が寄せられ、「よし、とりくもう」との決意が寄せられています。

 なぜ歓迎していただいたかと思って、討論を聞き、感想を読みますと、一つは、この方針が、党の現状にそくした方針だということです。いま党がもつ自力のもとでどう勝つか。もちろん自力はつけなければならない。自力をつけつつ選挙をたたかうけれども、同時に、いまの自力のもとでも勝利をこじあける道はある。それが「担い手」を広げに広げることだ。党の現状にそくした方針だからこそ、強い歓迎をもって受け止められているのだろうと思います。

 もう一つは、選挙戦の実情にもそくした方針となっているということです。たとえば固定電話で話せる人はかなり限られてくるという実情が報告されました。そういう実情にそくして、選挙戦の組み立てを考えますと、「担い手」を広げに広げていく、あらゆる方法で広げていく、これが法則的な勝利への道だと思います。

 党の現状にも、選挙戦の実情にもそくした法則的な方針が、「『担い手』を広げることに徹する」という方針だと思います。ぜひこれをやりきって勝利への道をこじあけたいと思います。

いまからすぐに「折り入って大作戦」にとりくもう

 発言のなかで、多くの同志が、「いまからすぐにとりくみたい」という決意をのべました。ある同志は、「一緒にたたかってください、力を貸してくださいということを、1回だけではなく2回、3回、4回とお願いしていくことが大切だ。いまからすぐにとりくんでこそ、本当に多くの方々といっしょにたたかう選挙にできる」ということが言われました。ここがとても大事だと思います。

 率直に言ってこれまでは、対話・支持拡大にとりくみ、選挙の最終盤になってなかなか進まなくなる。そこでようやく、「折り入って作戦」にとりくんだというケースも少なくありませんでした。しかし、それではこの方針のすばらしさを生かしきれない。この総会を契機に、いまからすぐに「折り入って大作戦」にとりくむことを、みんなの決意として固めようではありませんか。

 それから、「担い手」といった場合に、感想文のなかにもありましたが、対話・支持拡大の協力だけではなくて、ポスティングやスタンディングなど宣伝の協力、募金の協力など、どんな形でもよい、あらゆる形で、選挙に協力していただく人の輪をどれだけ広げられるか、これが大事であります。「折り入って大作戦」をそういう立場でとりくむ。気軽に、率直に、多くの方々に協力をお願いしていく。「折り入って大作戦」で勝利の道をこじあけようではありませんか。

6中総決定を一刻を争って全党のものにし、「参議院選挙必勝作戦」をやりぬこう

 まずは「参議院選挙必勝作戦」を一気に軌道にのせ、やりきることが必要です。想定される公示日・7月4日までに、勝利に必要な草の根での宣伝・組織活動をやりぬく。党員を増やし、読者を増やし、党の自力をつけながら選挙をたたかう。この二つの課題をやりきって公示日を迎え、そして必ず選挙の勝利・躍進をつかみ取りたいと思います。

 そのためにも採択されるであろう6中総決定を、一刻を争って全党のものにする先頭に中央役員がたつことを呼びかけたいと思います。

 全国の力を一つに集め、必ず躍進をかちとろうではありませんか。

 以上をもって討論の結語といたします。がんばりましょう。