志位和夫 日本共産党

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演説・あいさつ

2019年4月16日(火)

宮本候補勝利で、「安倍政治サヨナラ」ののろしをあげよう

衆院大阪12区補選 志位委員長の訴え(要旨)


 日本共産党の志位和夫委員長が14日、衆院大阪12区補選に立候補している宮本たけし候補の応援のために府内4カ所で行った演説(要旨)を紹介します。


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(写真)宮本たけし候補必勝を訴える志位和夫委員長=14日、大阪府寝屋川市

勝利のカギは「本気の共闘」にある

 「退路を断って無所属で挑戦したい」という宮本たけしさんの勇気ある決断にこたえて、野党議員のみなさん、市民のみなさんの熱い支援の輪が日々広がっていることは、本当に心強く、うれしいことです。

 選挙戦はあと1週間、これからが勝負です。勝利のカギは「本気の共闘」にあります。「本気の共闘」とは、立場の違いがあっても互いにリスペクトし、大義のもとに結束することです。そして、時にはわが身を危険にさらしても国民のためにたたかうことです。それを身をもって示しているのが宮本たけしさんではないでしょうか。「本気の共闘」を、最後まで広げに広げ抜いて、みんなで力を合わせて、宮本たけしさんの勝利を必ず勝ち取ろうではありませんか。

「ウソと忖度の政治」を終わらせよう

 私たちが倒すべき相手は、ズバリ安倍政権です。

 いまの安倍政権はどうでしょうか。塚田国土交通副大臣が「下関・北九州道路」計画で、「私が忖度(そんたく)した」と言って辞任しました。私たちはこの道路を「安倍・麻生道路」と言ってきましたが、その通りだったことが証明されました。それに続いて桜田五輪担当大臣が「復興以上に大事なのは自民党の議員だ」という言語道断の暴言で辞任に追い込まれました。

 安倍首相はどちらも「任命責任は私にある」と言いましたが、問われているのは任命責任だけではありません。暴言・失言を野放しにし、かばい続けた首相の責任が問われているのではないでしょうか。

 こういう暴言・失言の元凶は何でしょうか。一番辞めなければならないのは誰でしょうか。安倍首相自身ではないですか。「森友・加計疑惑」で、首相自身がウソを言い続けています。そのウソにあわせてまわりがみんなウソをつく。こんな「ウソと忖度の政治」は、もう終わりにしようではありませんか。

 宮本たけしさんは、「森友疑惑」を国会で最初に取り上げ、25回に及ぶ質問で国政の大問題に押し上げました。「ウソと忖度の政治」にとって一番手ごわい政治家が宮本たけしさんではないでしょうか。

 政治は安倍首相やその「お友達」のものではありません。主権者である国民のものです。宮本たけしさんの勝利で、政治を国民の手に取り戻そうではありませんか。

国民多数の声をまとめた宮本マニフェスト

 宮本たけしさんが先日、マニフェストを発表しました。シンプルですが力強い政策が掲げられています。この政策は一党一派のものではありません。立場の違いを超えて、国民多数の声をまとめたものだと私は思います。

 例えば、「10月からの消費税10%に反対します」とあります。これは国民多数の声ではないですか。安倍首相は今年の年頭所感で、「景気回復の温かい風が全国津々浦々に届き始めた」と言いました。しかし、2014年の消費税8%増税前に比べて、家計消費は世帯当たり年25万円も減っています。実質賃金は平均10万円も減っています。どの世論調査でも国民の8割以上は「景気回復の実感はない」と答えているではありませんか。「温かい風」が吹いているのは、首相の頭の中だけではないでしょうか。

 消費税という税金に賛成の方も、反対の方も、「こんな不景気の時に増税などとんでもない」という声は、こぞって宮本たけしさんにお寄せください。高すぎる学費を下げ、最低賃金を引き上げ、国民の暮らしを応援することこそ、政治のつとめ。この願いを宮本たけしさんに託そうではありませんか。

 もう一点、「安倍政権のもとでの憲法改定に反対し、憲法9条を活(い)かします」とあります。これも国民多数の声ではないでしょうか。安保法制、秘密保護法、共謀罪――安倍首相ほど憲法をないがしろにしてきた首相はかつていません。憲法をないがしろにする首相に憲法を変える資格はありません。憲法に対する考え方はいろいろでも、「あの安倍首相には憲法に手をつけさせてはならない」ということは、多くのみなさんの共通の気持ちではないでしょうか。「安倍改憲反対、憲法9条を活かそう」という願いは、宮本たけしさんにお寄せください。

勝利すれば計り知れないインパクト

 大阪12区で宮本たけしさんが、沖縄3区でヤラともひろさんとともに勝利を勝ち取れば、そのインパクトは計り知れません。安倍政権を根底から揺るがすことになるでしょう。

 そしてこの勝利は、参議院選挙にむけた市民と野党の共闘を一気に加速させるものとなるでしょう。32の1人区すべてで共闘を実現し、自民・公明とその補完勢力――維新を少数に追い込み、「安倍政治サヨナラ」の結果を示そうではありませんか。宮本たけしさんの勝利で、「安倍政治サヨナラ」ののろし、希望ある新しい日本へののろしをこの大阪12区からあげていこうではありませんか。