志位和夫 日本共産党

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主な活動

2018年11月17日(土)

共産党躍進で安倍政権退場、「維新政治」の転換を

大阪「躍進のつどい」 志位委員長が訴え

山下・たつみ氏が決意


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=16日、大阪市浪速区

 来年の統一地方選と参院選での日本共産党の躍進をめざして、大阪府委員会は16日、大阪府立体育会館で志位和夫委員長を迎えた「躍進のつどい」を開きました。満席となった会場は参加者の熱気に包まれ、志位氏は「自民・公明と補完勢力である維新の会に厳しい審判を下そう」とよびかけました。統一地方選挙での全員当選で「維新政治」を転換するとともに、参院選で比例「80万票、20%以上」を獲得して、大阪から日本共産党躍進のうねりをつくり、山下芳生副委員長をはじめ比例予定候補7人の全員当選、大阪選挙区(改選数4)で、たつみコータロー議員の再選を必ず勝ち取ろうとの訴えに、大きな拍手が起こりました。

 統一地方選の予定候補者が紹介され、石川たえ府議、山中智子大阪市議、石谷やすこ堺市議予定候補、田中裕子八尾市議が決意表明しました。

 山下副委員長は安倍9条改憲や大阪市をつぶす維新政治を厳しく批判し「憲法と暮らしを破壊する安倍政治や維新政治と対決する日本共産党の躍進を」と訴え。たつみ議員は最高権力者である首相が政治をゆがめた加計・森友疑惑などにふれながら「民主主義を取り戻すために大阪決戦に必ず勝ち抜く」と再選への決意を語りました。

 自由党大阪府連代表の渡辺義彦元衆院議員、社民党大阪府連代表の服部良一元衆院議員らがゲストスピーチしました。

 志位氏は、統一地方選・参院選は、「安倍政権に引導をわたす選挙だ」と強調するとともに、「日本の進路を大きく問う選挙にしていきたい」とのべ、いま問われる大問題を「アメリカいいなり政治」「財界中心の政治」「憲法9条を壊すか、9条を生かした平和日本か」の三つの角度から告発し、日本共産党の躍進を訴えました。

 「アメリカいいなり政治」では、翁長前知事の頑張りによって、全国知事会が日米地位協定改定の提言を採択するなど、日本の情勢の前向きの変化が起こっているとのべ、日本共産党が、当面の切実な一致点で共同を進めるとともに、日米安保条約を廃棄し、対等・平等・友好の日米関係を築くことを日本改革の大方針にすえている党であることを訴えました。

 「財界中心の政治」では、突然起こった外国人労働者の受け入れ拡大や、消費税10%増税は、いずれも日本経団連が震源地だと告発。「財界・大企業の横暴を抑え、国民の暮らしを守るルールをつくるうえで、一番頼りになる党が日本共産党だ」と語りました。

 「憲法問題」では、安倍首相の「9条改憲にむけた常軌を逸した暴走は焦りのあらわれです」と指摘し、「憲法改悪を強行できない力関係を国民の中でつくりましょう」とよびかけました。

 そのうえで、参院選では、市民と野党の共闘を成功させ、「自民・公明と補完勢力を少数に追い込もう」と呼びかけ、国政における維新の会が「悪法強行の突撃隊」となっていることを厳しく批判。「共謀罪」法では強行採決の引き金を引き、「働き方改悪」法、「カジノ実施法」などの悪法に軒並み賛成しただけでなく、野党が提出した内閣不信任案に反対し、憲法審査会の始動にむけて野党からの批判を引き受ける役回りまで買って出ている姿勢を告発し、「大阪から安倍政権の別動隊に厳しい審判を」と力を込めました。

 日本共産党の躍進について、「まずは統一地方選です」と語った志位委員長。大阪では10年にわたる「維新政治」で、大阪の府政も市政も「住民福祉の機関」としての自治体が破壊されたとして、「『維新政治』を転換し、大阪の地方自治を府民の手に取り戻しましょう」と呼びかけ、三つの角度から転換を訴えました。

「暮らしと福祉第一の大阪」をよみがえらせよう

 一つは、「暮らしと福祉第一の大阪」をよみがえらせることです。

 「維新政治」は「敬老パス」の有料化、小児・周産期医療を担ってきた住吉市民病院の廃止、千里救命救急センターや大阪赤十字病院への府独自の運営費補助の削減・廃止など、福祉破壊をすすめてきました。志位氏は「府民の命と暮らしを脅かす冷酷非情な『維新政治』を転換し、『暮らしと福祉第一の大阪』をつくろう」と訴えました。

「カジノより中小企業」―中小企業を主役に大阪経済を立て直そう

 二つめは、カジノ誘致ではなく中小企業を主役にした大阪経済の立て直しです。

 「維新政治」が「大阪経済の起爆剤」として熱中しているカジノ誘致に言及し、「人の不幸でもうけるのがカジノです。何の価値も生み出さないのがカジノ。大阪府民から金を巻き上げ米国カジノ企業がもうかるだけ。これがどうして『経済の起爆剤』になるか」と告発しました。

 志位氏は「大阪経済を本気でよくするには、事業所の99%を占める中小企業への支援を最優先にすべきです」と提起。「維新政治」が中小企業へのものづくり支援予算を4分の1に減らし、小売業振興予算を25分の1に減らしたことを厳しく批判。「共産党躍進で、カジノ誘致ストップ、中小企業を主役に大阪経済を立て直そう」と呼びかけました。

「異常な競争と管理の教育」をただし、一人ひとりの子どもを大切にする教育を

 三つめは「異常な競争と管理の教育」をただし、一人ひとりの子どもを大切にする教育への転換です。「維新政治」の教育観は「子どもは競争によって育つ」です。大阪市の中学3年生は、年間13回ものテスト漬けになっています。

 大阪市長が、学力テストの結果を校長や教員の評価・ボーナスに反映させるとしていることについて、志位氏は、「絶対にやってはならない禁じ手だ」と強く批判。「子どもたちを競争に追い立てることで本当の学力は決して育たない。子どもたちに物事がわかることの喜びを伝え、事物そのものへの探求心を育てる仕事が教育ではないか。そのなかからこそ本当の学力は育っていくのではないか」と語りかけました。

 「維新政治」を転換させる力は、「反維新の共同」と日本共産党の躍進だとのべた志位氏は、党府議団が維新政治に真正面から対決し、府政を動かす素晴らしい仕事をしてきたと強調。子どもの貧困問題を取り上げた質問をきっかけに、「子どもの貧困緊急対策補助金」を新設する画期的な成果を勝ち取ったと語り、「日本共産党の躍進で、『維新政治』を転換し、福祉も暮らしも自治も壊す『大阪都構想』にとどめをさそう」と訴えると、大きな拍手がわき起こりました。

 最後に、志位氏が、参院選で、比例代表での党躍進、大激戦の大阪選挙区での、たつみコータロー議員の再選を熱く訴え、「大阪が変われば、日本が変わる。大阪を希望ある新しい政治の発信地にしていこう」と呼びかけると、聴衆から大きな拍手と歓声が起こりました。