志位和夫 日本共産党

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主な活動

2018年6月16日(土)

内外で希望ある情勢の大激動 京都から共産党躍進を

志位委員長が訴え


写真

(写真)志位委員長の訴えを聞く人たち=15日、京都市左京区

 来年の参院選、統一地方選での躍進をめざし、日本共産党京都府委員会は15日、志位和夫委員長を迎えた演説会を京都市内で開きました。志位氏は比例目標「30万票、25%以上」で「比例第1党」をめざす京都から参院選での躍進をかちとり、改選数2を争う京都選挙区では倉林明子参院議員の勝利を訴え。統一地方選では府内全体で議席占有率21%以上の史上最高峰をめざそうと呼びかける志位氏に、会場のみやこめっせを埋めつくした参加者が大きな拍手と歓声で応えました。

 志位氏と穀田恵二衆院議員、井上哲士参院議員(参院比例予定候補)、倉林参院議員、京都府議予定候補、京都市議予定候補がそろって登壇。井上、倉林の両氏が必ず躍進をかちとり、再び国会に送ってほしいと訴え。西脇いく子京都府議とやまね智史京都市議が決意を表明しました。

 すき焼きの老舗料亭「三嶋亭」5代目当主の三嶌太郎さん、エコー取締役の白坂有子さんが応援あいさつしました。

三つの角度で共産党の値打ちを語る

 「国内外ともに希望ある変化をはらむ情勢の大激動がおきています」と切り出した志位氏は、(1)安倍政権と厳しく対決を貫く党(2)市民と野党の共闘をすすめる党(3)道理に立った平和外交で世界に働きかける党―という三つの角度から大激動で果たしている日本共産党の値打ちを縦横に語りました。

 この中で、志位氏は、党首討論で森友・加計疑惑を追及し、公文書改ざん、文書の廃棄、隠ぺい、虚偽答弁など真相解明の障害となる政府も否定できない重大事実を突きつけ、安倍首相を追いつめたことを報告。党国会議員団が独自に入手した内部文書で追及するなど大きな役割を果たしていることを示し、「一国の首相が国会の場でウソをつき、そんなことが許されていたら、政策論争以前の問題としてこの国の民主政治は成り立たなくなる。だからこの問題は徹底的にやる。首相が辞めるまでやります」と決意を語りました。

 一方で、安倍政権が疑惑にフタをしたまま、会期を延長してまで成立を狙っている「働かせ方大改悪」法案とカジノ実施法案は、いずれも立法の根拠が総崩れし、国民の多数が反対していることをあげ、「国会に怒りの声を集中し、会期延長は許さず、悪法は徹底審議で廃案に追い込もうではありませんか」と呼びかけると、大きな拍手がわき起こりました。

市民と野党共闘を進める党

 志位委員長は、「なぜ安倍政権はあんなにひどいことを繰り返しても倒れないのかという声もあります」と問いかけ、「それは野党次第です。野党が市民とともに大義の旗を掲げ、結束してたたかえば必ず倒せます」と強調。その可能性を示した二つの知事選挙として、4月の京都府知事選で市民と野党の新しい共同が画期的な前進をかちとり、6月の新潟県知事選では5野党・1会派が結束してあと一歩のところまで自民党を追い詰めたことを指摘しました。

 また国会では5野党・1会派が系統的に国対委員長連絡会を開催し、「合同院内集会」にとりくむなど国会共闘が前進するとともに、憲法、原発、沖縄の三つの分野で新たな共闘の発展が起きていると強調しました。

 志位氏は、日本共産党が「共闘の力で政治を変える」という立場を貫き、昨年の総選挙では共闘を突然の逆流から守り発展させてきたことをふり返り、「日本共産党を強く大きくする、日本共産党の躍進の流れをつくることこそ共闘を発展させる最大の保障です」と力を込めました。

米朝首脳会談の歴史的意義

 道理に立った平和外交に話を進めた志位氏は、歴史上初めて行われた米朝首脳会談(12日)の結果を「心から歓迎します」と表明。この米朝首脳会談の結果について「非核化の具体的内容が乏しい」などの否定的・懐疑的論調が出されていることに対し、(1)非核化と平和体制構築の「プロセスを開始」したことに歴史的意義がある(2)「非核化」「安全の保証」を米朝両国首脳の言葉で約束したことは歴史上初めてで、簡単に後戻りはできない(3)何よりも、米国、北朝鮮、韓国、日本、そして全世界の人々が戦争の脅威、核戦争の脅威から抜け出す扉を開いた―という会談の歴史的・画期的意義を強調しました。

 志位氏は、日本共産党が関係各国に対し、朝鮮半島の非核化と北東アジアの平和体制の構築を一体的・段階的に進めるよう要請してきたなかで、「この要請の方向は、関係各国政府が努力してきた方向とも合致し、今起こっている歴史的な平和のプロセスへの一つの貢献になっています」と強調しました。

 一方、安倍政権は対話否定・圧力一辺倒の立場が破たんし、対話への転換を余儀なくされていると指摘。日本政府は、今からでも平和のプロセスを促進する立場にたち、日朝平壌宣言にもとづき、核・ミサイル、拉致、過去の清算などの諸懸案を包括的に解決し、国交正常化をはかることを求めました。

 志位氏は、対話による平和的解決の動きが成功をおさめれば、世界史の一大転換点となり、地域の情勢が一変し、「脅威」が「脅威」でなくなり、各国の関係も敵対から友好への大転換が起こると強調しました。

北東アジアに平和秩序を―日米安保の必要性が問われる

 そのときにどのような平和秩序を北東アジア地域につくるのか。志位氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)が東南アジア友好協力条約(TAC)を中心に実践している平和の枠組みを北東アジアにもつくることを提唱した日本共産党の「北東アジア平和協力構想」について紹介。「関係6カ国で、北東アジア版TACを締結し、戦争のない平和な地域にしていこう」と訴えました。

 志位氏はさらに「日本の情勢にも大きな変化がつくられる」として、「北朝鮮の脅威」を口実に安倍首相が進めてきた安保法制=戦争法、辺野古新基地、憲法9条改定の根拠がすべて崩壊すると強調しました。

 そのうえで志位氏は、日米安保条約第6条は「極東の平和と安全のため」に日本に米軍基地を置くことができるとしているが、朝鮮半島が非核・平和の半島になり、北東アジアが戦争の心配のない地域となったら、安保条約と在日米軍が必要なのかどうかが根本から問われることになると述べ、「日米安保条約をなくして本当の独立国といえる日本をつくろうではありませんか」と呼びかけました。

参院選・統一地方選での躍進へ

 参院選と統一地方選での躍進をどうかちとるか。志位氏は、二つの選挙での躍進に向けた活動の前面に、全国で比例目標「850万票、15%以上」の実現をすえる重要性を強調。京都府の比例目標「30万票、25%以上」について(1)自民党政治を終わりにして新しい政治をつくる(2)倉林選挙区予定候補必勝の土台(3)統一地方選躍進の土台―という三つの意義を力説しました。

 志位氏は、倉林議員が「弱いものいじめは許さない」として増税された消費税が払えずに滞納を余儀なくされた中小業者に対し、容赦なく差し押さえをかける非道な税務行政を繰り返し追及し、是正をはかってきた実績を語り、「倉林さんに命を助けられたという声がたくさん寄せられています。命綱の議席を必ず守り抜こう」と訴えました。