志位和夫 日本共産党

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2018年5月11日(金)

志位委員長、李克強中国首相と懇談


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(写真)中国の李克強首相(左)と握手する志位和夫委員長=10日、都内のホテル

 日本共産党の志位和夫委員長は10日、都内のホテルでおこなわれた、訪日中の李克強中国首相と野党各党幹部との懇談会のなかで、意見をかわしました。日本共産党から穀田恵二国対委員長が同席しました。

 志位氏は、李克強首相の訪日を歓迎するとともに、「日本共産党の朝鮮半島問題に対する立場をこの機会にお伝えしたい」として、「いま起こっている朝鮮半島の平和の激動を心から歓迎するとともに、この歴史的チャンスを逃してはならない、必ず実らせてほしいとの立場から、関係国に2つの要請を行っている」とのべました。

 一つは、朝鮮半島の非核化と北東アジア地域の平和体制の構築を一体的に進めることです。志位氏は、「完全な非核化が最大の目標」としながら、それを実現しようとすれば、北朝鮮が「核兵器がなくても安全だ」と感じることのできる平和的環境・平和体制をつくることが不可欠になると強調。「一方的に求めるだけ、圧力をかけるだけでは交渉にならない」とのべました。

 いま一つは、目標の実行にあたっては、2005年9月19日の6カ国協議共同声明が「『約束対約束、行動対行動』の原則に従い、意見が一致した事項を段階的に実施する」ことを確認していることが、「相互不信が強いもとで、依然として最も現実的であり有効だと思う」と指摘しました。

 志位氏は、「中国政府が、こうした点を重視して対応することを要請したい。協力して北東アジアの平和を築いていきたい」とのべました。

 李氏は、中国政府が朝鮮半島の核問題の政治解決を促してきたことを紹介し、関係諸国が誠意を示し、問題を全面的かつ徹底的に解決することを希望するとのべました。