志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

演説・あいさつ

2018年5月2日(水)

第89回中央メーデー

志位委員長のあいさつ


 日本共産党の志位和夫委員長が1日の第89回中央メーデーで行った激励あいさつは次の通りです。


写真

(写真)激励あいさつする志位和夫日本共産党委員長

 みなさん、おはようございます(「おはようございます」の声)。私は、日本共産党を代表して、第89回メーデーにあたって、みなさんとともにたたかう決意を込めて、四つの呼びかけを行いたいと思います。

ウソのない、正直な政治をつくろう

 第一に、ウソのない、正直な政治をつくろうではありませんか。(拍手)

 いま日本の政治は、かつてない異常事態に陥っています。隠ぺい、改ざん、ねつ造、虚偽答弁――国民をウソで欺く政治が、森友・加計疑惑、自衛隊の日報問題、厚生労働省の問題、セクハラ問題など、あらゆる分野で横行しています。

 国政私物化と強権政治を押し通すために、国民に平気でウソをつく。こんな政治はもう終わりにしましょう(拍手)。真相の徹底究明を通じて、安倍内閣を総辞職に追い込もうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

貧困と格差をなくし、8時間働けばふつうに暮らせる社会を

 第二に、貧困と格差をなくし、8時間働けばふつうに暮らせる社会をご一緒につくってまいりましょう。

 政府・与党は、「働き方改革」法案の衆院審議入りを一方的に強行しました。しかし、みなさん、裁量労働制のデータねつ造、野村不動産の過労死隠ぺい――労働者の命と健康にかかわる問題でも、平気でデータをねつ造し、都合の悪い事実を隠す。このような政権に、「働き方改革」を語る資格があるでしょうか(「ない」の声)。断じてありません。(拍手)

 裁量労働制以上に悪質な「残業代ゼロ法案」を、必ずや廃案に追い込みましょう(拍手)。「残業は週15時間、月45時間まで」――労働時間規制のしっかりとしたルールをつくり、日本から過労死を一掃しようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

憲法9条改悪を許さず、9条を生かした平和日本を

 第三に、憲法9条改悪を許さず、9条を生かした平和日本を力をあわせてつくりましょう。

 自民党は、9条2項の後に、「前条の規定は、自衛の措置をとることを妨げるものではない」として自衛隊を明記する条文案をまとめています。しかし、みなさん、「自衛の措置」とは何ですか。集団的自衛権が含まれるではありませんか。「前条の規定は……妨げるものではない」と書いたらどうなりますか。9条2項の制約が自衛隊に及ばなくなるではありませんか。9条2項は空文化=死文化してしまうではありませんか。

 海外での無制限の武力行使に道を開く――これが安倍9条改憲の正体であります。3000万署名を集めきり、安倍政権もろとも、9条改悪のくわだてを葬り去ろうではありませんか(「そうだ」の声、拍手)。辺野古新基地建設を許さない――沖縄県民のこの決意に全国が連帯してたたかうことを心から呼びかけるものです。(拍手)

平和、協力、繁栄の北東アジアをつくろう

 第四に平和、協力、繁栄の北東アジアをつくろう――このことを呼びかけたいと思います。

 いま朝鮮半島では歴史的な平和の激動が起こっています。南北首脳会談で発せられた「板門店宣言」は、「完全な非核化」と「年内の朝鮮戦争の終結」を宣言しました。私は、南北首脳会談と「板門店宣言」を心から歓迎いたします。この成果を踏まえ、米朝首脳会談が大きな成功をおさめることを強く期待したいと思います。(拍手)

 みなさん。こういう時に日本政府はいったい何をしているのか。日本こそ、憲法9条を持つ国として、この平和の激動を促進する先頭に立つべきではないでしょうか。平和を求める世界とアジアの諸国民と連帯し、平和、協力、繁栄の北東アジアを築いていこうではありませんか。(拍手)

日本を変える希望は市民と野党の共闘にある

 日本を変える希望は、市民と野党の共闘にあります。共闘の力で安倍政権を倒し、新しい政治をおこし、野党連合政権をめざそうではありませんか。(拍手)

 第89回メーデー万歳! ともにがんばりましょう。(長く続く拍手)