2018年4月4日付「しんぶん赤旗」に掲載
志位委員長にインタビュー
『サンデー毎日』掲載
安倍政権 内外で破綻露呈
『サンデー毎日』4月15日号が「佐川喚問を徹底批判 安倍政権は真相を隠ぺいするな!」との見出しで、日本共産党の志位和夫委員長のインタビューを4ページにわたって掲載しています。
インタビューは、「森友学園」との国有地取引に関する財務省の決裁文書改ざん問題での佐川宣寿・前理財局長の証人喚問や、激動する北朝鮮問題、市民と野党の共闘の展望などについて、倉重篤郎・「毎日」専門編集委員が縦横に質問。公文書改ざんを「国民主権と議会制民主主義を壊す憲法違反の歴史的犯罪だ」ととらえ、北朝鮮問題での圧力一辺倒の安倍政権の路線は「完全に破綻」と強調した志位氏のインタビューを通じて、倉重氏は、安倍政治の内政、外交両面での限界が露呈しているとの認識は「不動になった」と感想を書いています。
改ざんに関与か
志位氏は「森友」公文書改ざん問題について「文字通り空前の異常事態だ」「政治的な力が働いたと見ざるを得ない」と発言。改ざん当時に財務省理財局長だった佐川氏が証人喚問で、首相夫妻と官邸の関与を否定したものの何の根拠も示さなかったことをあげて「首相夫妻の関与の疑惑はいよいよ深まった」と語っています。
証人喚問で幕引きをはかる政権側の意向を指摘した倉重氏に対し、志位氏は「真相解明ができるかどうかは、ひとえに国民世論、市民の運動にかかっている」と強調。野党6党の結束と市民の運動が結びつくなかで、佐川氏の証人喚問が実現できたことを紹介し「一歩一歩追い詰めてきたのは市民の力、野党共闘の力だ。この二つがどれだけ発展するかにかかっている」と語っています。
平和体制構築を
北朝鮮問題に関して志位氏は、中朝首脳会談や南北首脳会談、米朝首脳会談などの動きに注目し、「今後大切なのは、朝鮮半島の非核化と地域の平和体制の構築を一体的・包括的にすすめていくことだ。平和体制の構築とは、米朝の国交正常化、日朝の国交正常化、南北の緊張緩和だ。これを非核化と一体ですすめていく。それが交渉を成功させていくカギだ」と強調。そのための立派なロードマップ(行程表)として、2005年9月19日の6カ国協議の共同声明、日朝間では02年9月の平壌宣言があり、実行に移す時と提起しています。
安倍政権に対して志位氏は、圧力一辺倒路線の破綻を認め、「いま劇的に進展している対話による平和的解決の流れに、積極的にコミットすべきだ。日本だけが取り残され、足を引っ張るだけということになりかねない」と述べています。