2017年5月17日付「しんぶん赤旗」に掲載
改憲阻止へ党の総力を
共産党闘争本部が初会合
志位委員長あいさつ
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日本共産党の「憲法9条改悪阻止闘争本部」の初会合が16日、国会内で開かれました。闘争本部には、党所属の衆参35人の国会議員全員が参加。初会合であいさつした本部長の志位和夫委員長は「日本の未来のかかった大闘争になる」として、「改憲策動を阻止するために党の総力をあげて頑張りぬく」と決意を表明しました。
志位氏は、「この問題で、国民的多数派を結集していく最大のカギはどこにあるか」と問いかけ、安倍晋三首相の改憲発言の一番の本質は、「現にある自衛隊を憲法上、追認するにとどまらず、憲法9条2項を空文化=死文化し、海外での武力行使を無制限に可能にすることにある」と指摘。「この本質を、どれだけ多くの国民に広げることができるかどうかに、たたかいの帰趨(きすう)がかかっている」と強調しました。
9条の「3項」に自衛隊を明記することが、なぜ9条2項を空文化=死文化することになるのか。志位氏は、(1)「3項」という独立した項目で、自衛隊の存在理由を書いたら、それが独り歩きして、自衛隊の役割がとめどなく広がる、(2)自民党の古屋圭司選挙対策委員長や、「日本会議」の幹部が提案しているように、2項の「例外規定」として自衛隊を明記したら、2項の制約が自衛隊に及ばなくなり、2項は空文化=死文化することになる――ことを明らかにしました。
最後に志位氏は、野党4党は「安倍政権のもとでの憲法改悪に反対する」ことを確認してきたことを指摘。憲法に対する立場の違いはあっても、立憲主義を破壊する安倍政権のもとでの改憲に反対することで一致していることは重要であり、「野党と市民の共闘を発展させ、安倍改憲を阻止していきたい」との決意を語りました。