2017年2月26日(日)
ヤフーニュース 志位委員長インタビュー
野党共闘など多彩に
インターネットのYahoo(ヤフー)ニュースで「共産党・志位委員長に聞く、政権獲得への本気度」と題するインタビュー記事が22日から配信されています。「日本共産党が政局の“要”になりつつある」として、野党間の共通政策、選挙協力、政権問題、そして共産党の自衛隊・日米安保への考え方などを多岐にわたって聞いています。
野党間に共通政策はあるかとの質問に志位氏は、4野党党首間で(1)安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回(2)アベノミクスによる国民生活の破壊、格差と貧困の是正(3)TPP(環太平洋連携協定)、沖縄問題のような国民の声に耳を傾けない強権政治を許さない(4)安倍政権の憲法改悪に反対する―という4点の政治的内容を確認するとともに、「昨年の通常国会に4党共同で15本の議員立法を提出している。長時間労働の法的規制や保育士の給与引き上げなどもあります」と指摘しています。
また、政権構想では一致していないが、民進党の安住淳代表代行が日本共産党第27回大会(1月)で「政策の違いはあっても、誠実に話し合えば、違いのある政策も一定の幅の中に入れることは可能だ」と発言したことを紹介。その可能性を語っています。
日米関係について問われた志位氏は「日米安保条約を国民多数の合意を得て廃棄し、日米友好条約を締結する」という共産党の立場を説明しつつ、この点では他の野党との立場の違いがあると紹介し、「今回の野党共闘で各党の不一致点は持ち込まないことにしたのです。だから、共産党独自の主張は持ち込まない」といいます。
自衛隊の位置づけを聞かれた志位氏は「自衛隊は憲法違反。だから矛盾している」と言い、その解決は、改憲ではなく、憲法9条に合わせて「自衛隊の現状を一歩一歩改革していく」方向だと指摘。自衛隊解消は「日本がすべての国と友好な関係を築いて、日本を取り巻く平和な環境が十分に熟したとき」と展望を示します。
共産党に“路線転換”を求める一部の声について、志位氏は「政党と政党の共闘という原則を考える際、綱領や理念は違うものでも、当面の国民が望む大事な問題で政治を動かすという同意があれば、その一致点で連携してたたかい、政権もつくる。異なる政党同士なら当たり前の認識です」と強調しています。