2016年12月6日付「しんぶん赤旗」
第27回 党大会成功
党勢拡大大運動
大阪 志位委員長迎え入党懇談会
後悔しない生き方を…
思い響き合い 若者ら入党
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大阪府委員会が3日、大阪市内のホテルの広間の一室を借り切って開いた「志位委員長を迎えての入党懇談会」。志位和夫委員長は、自身の入党の思いも含めて、誠実に、ときにユーモアも交えて入党を呼びかけました。その場で入党を決めた5人や入党を考えている人たちとの思いが響き合った2時間でした。
志位さんは、来年で創立95周年を迎える日本共産党の歴史について、「国民の利益を守り、障害となるものと断固としてたたかってきた歴史です」と紹介。歴史が決着をつけた日本共産党の三つのたたかい((1)戦前の専制政治とのたたかい(2)戦後の旧ソ連など覇権主義とのたたかい(3)「日本共産党を除く」という「壁」とのたたかい)を、ポツダム宣言をめぐる安倍首相との論戦などにも触れて、語りました。
重要なプレーヤー
実感がこもったのは、国会議員として初当選した1993年ごろ吹き荒れた、党が何をやっても「蚊帳の外」に置く「共産党を除く」攻撃とのたたかいです。「これを打ち破り、日本共産党が、日本の政治の重要なプレーヤーとして活動する時代となりました。新しい到達点に立ち、党創立100周年をめざして野党連合政権にチャレンジしたい」と力を込めると、参加者は顔をあげて聞き入っていました。
人間集団としての党の魅力についても触れ、「一人ひとりを大切にし、信頼と連帯でむすばれた人間集団として成長することを心がけています」と述べました。
「一緒に日本の政治を変える仲間に」と心を込めて語りかけた志位さんに、質問コーナーで、何度か入党を勧められたが断っているという女子学生がたずねました。「入党に踏み切れないでいます。志位さんが入党したときの心境と覚悟はどうでしたか?」
自身の入党体験談
志位さんは、入党を決意した自身の学生時代の体験を話しました。
田中角栄首相(当時)が導入しようとした小選挙区制に対して、党や民青や学生自治会が「民主主義を守ろう!」と声をあげていました。授業が終わって帰ろうと駅の階段を上っているとき耳に入ってきた「デモに行きましょう」の呼びかけ。「デモに参加せず、小選挙区制が通ったら後悔する」「不合理に目をつぶっていいのか。傍観者でいいのか。後悔する生き方はしたくない」との思いから、一歩踏み出して民青に加盟し、入党を決意したと紹介し、「一回きりの大事な人生です。あのとき頑張っておけばよかったと後悔しない生き方を選んでください」と語りかけました。
女子学生が再度立ち上がり、晴れやかな表情で「私も覚悟を決めます」と入党を“宣言”すると、会場に祝福の拍手が広がりました。
懇談会では、少しだけ“先輩”の新入党員2人も発言し、「ぜひ入党しましょう」と訴えました。
4人がけのテーブルごとに、対象者を囲んで入党懇談が始まると、志位委員長は各テーブルを回って、「野党連合政権をぜひご一緒につくりましょう」と気さくに声をかけ、懇談しました。
「後悔しない生き方を、の訴えが心に響きました」と語る男性や、「若いときの学習が大事ですよ」と話しかけられた18歳の民青同盟員など、5人が会場で入党を決意し、志位さんから「歓迎します」と声がかけられ、握手を交わしました。