志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2016年7月10日付「しんぶん赤旗」

力あわせ、希望ある未来ひらこう

埼玉・神奈川・東京 志位委員長が訴え


野党共闘の成功と党躍進必ず 

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(写真)声援に手を振ってこたえる(左から)山添選挙区候補、志位委員長、田村比例候補=9日、東京都港区

 志位氏は、参院選で二つの目標▽野党と市民の共闘の成功▽日本共産党の躍進―を必ずやり遂げるために最後まで力をつくすとの決意を語りました。

 全国32の1人区すべてで野党統一候補が実現し、「かなりの選挙区で接戦にまで持ち込んでいます。32のすべてで自民党を打ち負かし、野党を勝利させるために最後まで頑張り抜きます」と表明しました。

 同時に、「どうか日本共産党を躍進させていただきたい」と力説。比例で日本共産党を広げに広げ、全国で850万票以上を獲得、9人全員の当選へ支援を呼びかけるとともに、選挙区で「文字通り1票を争う大接戦になっています。どうかこの接戦、押し上げてください」と訴えると、盛大な拍手が鳴り響きました。

 そのうえで、志位氏は、(1)安保法制を廃止し、憲法9条を守り抜く(2)「アベノミクス」ストップ、暮らしを応援し経済を立て直す(3)野党と市民の共闘を前進させる―という1票は日本共産党に託してほしいと熱く訴え抜きました。

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(写真)志位委員長の最後の街頭演説を聞く人たち=9日、東京都港区

戦争への道、許すなの審判下そう

 安保法制=戦争法と憲法改定が大争点に浮上するもとで、志位氏は、安倍晋三首相が“憲法隠し”に終始したと強く批判。9条2項の削除、「国防軍」創設などを明記した「自民党改憲案」の危険性を告発し、「安倍改憲の本丸は9条を壊すことです。このような道は絶対に許すなという審判を下そう」と呼びかけると、聴衆は力強く「そうだ」の声と拍手で応えました。

 志位氏は「自衛隊は、これまで1人の外国人も殺さず、ただの1人の戦死者も出していません。それはなぜか」と語りかけました。「国民の平和を願うたたかい、そして、憲法9条があったからです。9条のもとで、集団的自衛権は行使できないという一貫した政府解釈があったからです。安倍首相はこれらをすべて壊そうとしています」と批判。安保法制強行に続く、9条改憲の策動について、「日本を再び『殺し、殺される』国にしていいのかが問われています。投票先をまだ迷っている方もたくさんいると思います。今度ばかりは、平和を壊す危険な道、戦争への道を止めようという1票をどうか日本共産党に投じてください」と訴えました。

経済に民主主義を――「三つのチェンジ」

 志位氏は「アベノミクス」について、実質賃金が5年連続マイナスで5%も目減りしていることや、日本経済の6割を占める個人消費が戦後初めて2年連続マイナスとなったことを示し、「いま日本経済は“アベノミクス不況”に陥っているのが真相です」と指摘しました。さらに、株式運用拡大で年金積立金の損失が10兆円とも言われている重大問題に言及し、「アベノミクス」を大本から変えようと呼びかけました。

 安倍首相が遊説で「アベノミクス」の“自慢話”と野党共闘攻撃に終始していることについて、「日本の経済、国民の暮らしをどうしていくかのビジョンが全くありません。ビジョンが語れなくなった政権党は退場してもらうしかありません」と強調。日本共産党が提唱する、格差をただし、経済に民主主義を確立する「三つのチェンジ」―(1)税金の集め方(2)税金の使い方(3)働き方―のチェンジを縦横に語り、「消費税に頼らなくても、暮らしを支える財源、財政再建を進める道があります。どうかこの道をご一緒に進もうではありませんか」「これを実行するには力が必要です。どうか共産党を伸ばしてください」と力いっぱい訴え、随所で共感の拍手が起こりました。

共闘の前進、党躍進が決定的

 さらに志位氏は、野党と市民の共闘について、「これを必ず成功させ、参院選後もさらに発展させたい」と決意を表明。共産党が野党共闘を前進させるために果たしてきた役割について語り、「共産党をさらに躍進させることが、野党と市民の共闘を発展させ、日本の政治を変える一番確かな力になります」と訴えると、「そうだ」の声と拍手が響きました。

 最後に志位氏が「今度の選挙の私たちの国民のみなさんへのメッセージは『力あわせ、未来ひらく』というものです。いまの政治は危ない、変えなければと思っている方は、思想・信条の違い、保守・革新の違い、政党・政派の違いを超え、みんなで力をあわせ、希望ある未来をひらきましょう。日本共産党を伸ばしに伸ばしてください」と訴えると、歓声と大きな拍手がわき起こりました。