2016年7月4日(月)
野党共闘勝利、党躍進へ
あと1週間 頑張り抜いて勝利つかもう
参院選 党幹部・候補者先頭に全力
京都・大阪・兵庫 志位委員長が訴え
10日の投票日まで6日となった参院選は、「自民・公明と補完勢力」対「4野党プラス市民・国民」の対決構図があらゆる問題で鮮明となるなか、1人区と複数区、政党を選ぶ比例代表で大激戦・大接戦となっています。自公は1人区での野党統一候補の追い上げにいっそう危機感を強め、全国に党幹部を派遣。大争点の9条改憲に口をつぐんだまま、野党共闘と共産党攻撃を強めています。日本共産党はラストサンデーとなった3日、志位和夫委員長が京都、大阪、兵庫の3府県で街頭演説、小池晃書記局長は与野党のテレビ討論後、茨城、埼玉両県を駆け巡り、野党共闘勝利と共産党躍進への絶大な支持を訴えました。党比例・選挙区候補も懸命に支持を呼びかけました。全国の支部・後援会は「全国は一つ」を合言葉に市民とともに宣伝活動や対話・支持拡大に大奮闘しました。
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志位委員長は、大激戦・大接戦になっている京都(改選2)、大阪(同4)、兵庫(同3)の関西3選挙区の街頭に立ち、野党と市民の共闘の成功、日本共産党の躍進を必ずかちとるため、「あと1週間、頑張り抜いてこそ勝利をつかめます。比例でも選挙区でも何としても勝利をかちとりましょう」と力いっぱい訴えました。
どこの演説でも聴衆が周囲の歩道にぎっしり詰めかけ、「共産党で政治を変えよう」などのコールが響きました。市民や他の野党弁士が応援演説に立ち、ラストサンデーの熱気につつまれました。
志位氏は「安保法制廃止、憲法9条を守り抜く一票を共産党に託してください」と力を込めました。京都市では、自民党現職の京都選挙区候補が、9条を変えて「自衛隊を他国同様の『国防軍』にすべきだ」(「毎日」候補者アンケート)と言明したことを指摘。「アメリカ軍のような軍隊にして、空爆も地上戦もする。憲法を変えて、そういう軍隊に自衛隊をつくりかえようと平気で言っている自民党候補に負けるわけにはいきません」と訴えました。
安保法制・憲法改定の“争点そらし”のために、安倍首相が「共産党は自衛隊を違憲だと言っている。無責任だ」と攻撃していることに対して、志位氏は「今問われているのは、自衛隊が合憲か違憲かの問題ではありません。海外での戦争に派兵していいのかどうかです」と強調。「『専守防衛』の志を持って入隊した自衛隊員、被災地の救援・復興で汗を流した自衛隊員を、海外の『殺し、殺される』戦場に送っていいのか。これがいま問われている中心問題です。自衛隊員の命を軽んじているのは、安保法制と9条改憲で『海外で戦争する国』をつくろうとしている安倍首相ではありませんか。自衛隊が違憲か合憲かの違いを超えて、野党と市民が力をあわせ、海外派兵をとめよう」と呼びかけると、「そうだ」の声と拍手が飛び交いました。
志位氏は「格差拡大の『アベノミクス』ストップ、暮らし応援で経済を立て直そう。この一票を日本共産党にお寄せください」と語りかけました。年金積立金の運用で7兆円もの損失が見込まれ、安倍政権が運用の公式発表を選挙後の7月29日としていることを批判したうえで、「アベノミクス」の根本的転換を訴えました。
志位氏は「安倍首相は『野党には対案がない』といいながら、『アベノミクスのエンジンをふかす』というだけで、経済と暮らしをどうするかの“案”がない」と指摘。「日本共産党にはあります」と述べ、格差をただし、経済に民主主義を確立する日本共産党の「三つのチェンジ」を縦横に語りました。志位氏が野党と共産党の勝利で「これを実行する力を与えてください」と訴えると、拍手と歓声があがり、「給付型の奨学金を」「最低賃金時給1500円へ」などと書かれたプラカードが揺れました。
京都、大阪、兵庫で行われた街頭演説では、候補者が力強く訴えるとともに、他の野党弁士や市民が応援演説を行いました。
京都の大河原としたか候補は「憲法9条を変えようとする自民党を退場させよう」、大阪の、わたなべ結候補は「改憲勢力に議席を独占させない。憲法を守る議席を必ず」、兵庫の金田峰生候補は「安倍暴走と真正面から対決し決してぶれない共産党の躍進を」と呼びかけました。大門みきし比例候補は大阪市と神戸市で、「社会保障の充実こそ最大の景気対策です。この仕事を共産党にやらせてください」と訴えました。
京都市中心街の応援演説で、「Non Stop Kyoto」の河本真智子さんは「野党が京都の2議席を独占してほしい。私たちと同じ目線で働く大河原さんに政治を担ってほしい」と語りました。
志位氏は、原発や環太平洋連携協定(TPP)、沖縄基地をはじめとする安倍暴走政治にふれ、「国民の声に耳を傾けない強権政治は許さない。この一票を野党と日本共産党に託してください」と訴えました。県民の声を無視した辺野古新基地建設の推進を批判し、「沖縄に連帯して、基地のない平和な沖縄を、国民みんなの力でつくっていこう」と呼びかけ、共感の拍手に包まれました。
「共産党で政治変えよう」「わたなべ結で憲法守ろう」のコールが響き渡った大阪・南海なんば駅前。シールズ関西の塩田潤さんは、「企業献金をもらわず、しがらみのない日本共産党は、大企業にモノを言って、僕たちのための政治を実現させてくれる」と期待を寄せました。わたなべ候補を推薦している生活の党の玉城デニー幹事長は「力をあわせ、助け合う『ゆいまーる』(沖縄の言葉)の力をわたなべさんに与えよう。わたなべさんの勝利は平和の1議席になる」と訴えました。
周辺の歩道が聴衆で埋まった兵庫・神戸元町では、小学生の子を持つ「無党派市民」の女性が「野党共闘を提案し実現に結び付けてくれた共産党に期待しています。共産党は力がないとあきらめないでください。力を与えるのは、私たち市民です」。神戸市の大学生は「震災で救助に当たってくれたあの自衛隊の人たちを危険な戦地に送り、殺し殺される悲劇を『平和』といいくるめる自民党を許せない」と語りました。
志位氏は「自民党にも公明党にも、その補完勢力の、おおさか維新にも断じて負けられません。皆さんのお力で押し上げてください」と訴え。「あと1週間、勝利のためにあらゆる力をつくします。野党共闘の勝利、共産党の躍進をかちとらせてください」と熱く呼びかけると、聴衆から声援と大きな拍手がわきあがりました。