志位和夫 日本共産党

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主な活動

2016年5月8日(日)

志位委員長ら熊本地震被災地訪問

知事ら首長と懇談 義援金手渡す

生活再建 被災者励まし要望聞く


 日本共産党の志位和夫委員長と小池晃書記局長(党熊本地震対策本部本部長)、藤野保史政策委員長は7日、熊本地震で甚大な被害に見舞われた熊本県、熊本市、益城町、西原村を訪問、知事、市長、町長、村長らに1次2次分をあわせ合計3600万円の義援金を渡し懇談しました。また、被災現場や避難所に足を運び、被災者から救援、生活再建の要望を聞きました。田村貴昭衆院議員(対策本部事務局長)、仁比聡平参院議員らが同行しました。


「国を挙げて支援を」

志位委員長に被災地首長ら要望

●益城町

地図:熊本被災地
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(写真)総合体育館に避難している人たちを見舞い、要望を聞く志位和夫委員長(中央左)、(左へ)小池晃書記局長、藤野保史政策委員長ら=7日、熊本県益城町

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(写真)西村博則町長(右)を激励する志位和夫委員長(その左)=7日、熊本県益城町

 敷地内に1500人を超える人々が避難する益城町総合運動公園。「命からがら着の身着のまま逃げてきました。どうか助けてください」。志位委員長の姿を見つけた女性(81)が声を詰まらせ、語りました。「地面が盛り上がり自宅にはもう住めない。住むところを何とかしてほしい」と別の女性(83)。志位氏は一人ひとりの要望を丁寧に聞き「私たちも力を尽くします」と応えました。

 道路脇には、傾き、押しつぶされ、「危険」との紙が張られた住宅が並んでいます。理髪店の店主は、「水が出ず、ポリタンクに水をくんでの営業です。それでもお客さんが『気持ちいい』と言ってくれるのがうれしくて営業しています」と語りました。

 外壁がはがれるなど、庁舎にも地震の傷痕が残る益城町役場。西村博則町長は「前例のない地震に被災者が心を痛めています。余震が続く中、心理的ストレスが大きい」と語りました。

 「要望を聞かせてください」と切り出した志位氏に西村町長は、「被災しながらも、このまま益城町に住みたいという方が多い。仮設住宅の建設に向けた支援をお願いしたい」とせきを切ったように話しました。続けて「その先のことも考えないといけない。職を失った方への就労支援。インフラ復旧に向けた財政支援、役場への人的支援をお願いしたい」と求めました。

 志位氏は、「連日の被災者支援・救援のための活動に敬意を表します」と述べ、「お伺いした要望を踏まえ、私たちも被災者支援に全力を尽くします」と応じました。

●熊本県・市

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(写真)蒲島郁夫知事(右)に義援金を手渡す志位和夫委員長(その左)ら=7日、熊本県庁

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(写真)大西一史熊本市長(右から3人目)に義援金を渡す志位和夫委員長ら党調査団=7日、熊本市中央区

 熊本県庁では、ロビーに避難する自主避難者の姿も。志位氏らとの懇談で蒲島郁夫知事は、「震度7の地震が2回もおこり、1200回を超える余震が今も続いています。被災者の安全な避難場所の確保が喫緊の課題です」と強調しました。

 市内の道路は波打ち、道路脇には、塀が倒れ、1階が完全にひしゃげた住宅が散在します。熊本市役所からは、屋根瓦が落ちた熊本城が見渡せました。

 志位氏は「危険」「使用は困難」の張り紙が張られたマンションを視察。このマンションに住む男性(66)は、ひび割れた壁を指さしながら、「自己責任の扱いです。これからどうしたらいいのかの説明もまだない」と途方にくれました。

 自らも被災し足を負傷した大西一史熊本市長は倒壊した商店街や崩落した橋梁(きょうりょう)、甚大な被害を受けた熊本城の様子を写真で示しながら、「震度7を超える地震や相次ぐ余震で、市内も広範なダメージを受け、まだ全容が明らかになっていません」と指摘。志位氏に「前例のない災害という熊本地震の特徴を踏まえ、国を挙げて、政党の枠を超えて支援をお願いしたい」と求めました。

 「すべての被災者の利益を最優先に取り組みたい」と語る大西市長に、志位氏は「熊本地震の特徴を踏まえ、これまでの枠組みにとらわれない支援策を政府に提起していきます」と応じました。

●西原村

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(写真)懇談する志位和夫委員長(左)と日置和彦村長=7日、熊本県西原村

 阿蘇外輪山の西の麓に位置する西原村。世帯比の約6割が全半壊状態です。風当地区は集落の多くが倒壊し、県道は波打ち、大きなひび割れができていました。

 同村の日置和彦村長は志位氏との懇談で、現在も約800人が避難している状況を説明。「被害額が大きく、村の予算規模をはるかに上回る負担を強いられます。立法措置を講じて、財政支援をお願いしたい」と語りました。

 志位氏は、「立法措置を含めて、自治体を支援する仕組みづくりに全力をあげたい」と応じました。