2014年10月20日(月)
いっせい地方選まで半年
日本共産党の議席奪還・躍進で県民の声が届く政治をつくろう
神奈川・藤沢演説会 志位委員長が訴え
半年後に迫ったいっせい地方選での日本共産党躍進を期し、志位和夫委員長を迎えた演説会が、18日の千葉県船橋市につづき、19日、神奈川県藤沢市で開かれました。藤沢市で志位氏は、県議選での共産党議席奪還の意義を強調し、「県民の願いが届かなくなった県議会を県民の手に取り戻そう」とよびかけました。
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志位氏は、安倍政権との対決の熱い焦点となっている問題として、集団的自衛権、消費税大増税、原発再稼働、沖縄の米軍新基地の問題を詳しく語りました。
この中で「企業から家計に軸足を移す経済政策の転換で、暮らしと経済を立て直すことが日本共産党の提案です」と強調した志位氏。経済協力開発機構(OECD)のデータでは、働いている1人親世帯の貧困率の方が、働いていない1人親世帯の貧困率よりも高いことを示し、「母子世帯の6割が非正規雇用で働いているのが原因です。この上、労働者派遣法大改悪で、非正規雇用を増やして、何が『女性が輝く社会』かといいたい」と強調し、「『生涯ハケン』『正社員ゼロ』に道を開く派遣法大改悪反対の一点で力をあわせ、この法案を廃案に追い込みましょう」と力を込めました。
志位氏は15~16日の沖縄訪問にふれ、「沖縄では今、歴史的な変化が起こっています。オスプレイ配備撤回、普天間基地閉鎖・撤去、県内移設断念の『建白書』を旗印に、保守と革新の枠組みをこえ、新しい沖縄をつくろうという歴史的な共闘がはじまっています」と紹介。「『沖縄県民は断じて屈しない』との決意に、私たちがこたえようではありませんか」と呼びかけると、参加者は大きな拍手でこたえました。
志位氏は、日本軍「慰安婦」問題について軍の関与と強制性を認めた「河野談話」への一部右派勢力の攻撃に対し全面反撃を加えたのが9月の赤旗「論文」(「歴史を偽造するものは誰か」)だと強調。「その後、官房長官も『河野談話に吉田証言は反映されていない』といわざるを得なくなりました。私たちの徹底追及で、『河野談話』否定論こそ総崩れになっているのが今の到達点です」と訴えました。
こうした論陣が海外でも反響を呼んでいるとして、志位氏が、韓国の「朝鮮日報」のインタビュー記事を紹介すると、会場から「ほーっ」との声が上がりました。「日本共産党は侵略戦争と植民地支配に命がけで反対を貫いた党として、歴史を偽造する勢力の根を絶つまでとことんたたかい抜く決意です」と力を込めると、満席の会場から拍手が湧きました。
志位氏は、大企業に対する巨額補助金など、「オール与党」になった神奈川県政の問題を告発。「党議席空白を打ち破り、大企業応援、暮らし切り捨ての『逆立ち』県政から、暮らし第一の県政への転換を実現しましょう」と呼びかけました。
藤沢市の演説会では、県議選で共産党議席の空白克服をめざす加藤なを子予定候補=新=(藤沢市、定数5)らが決意表明。船橋市の演説会では、6期目の再選を期す丸山慎一県議らが訴えました。