志位和夫 日本共産党

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党の会議での報告

2014年1月19日(日)

第26回党大会での志位委員長の閉会あいさつ


 日本共産党第26回大会最終日の18日、志位和夫委員長が行った閉会あいさつは、次のとおりです。


 代議員および評議員のみなさん。

 いよいよこの大会も最後の議事を迎えました。

 私は、選出された新しい中央委員会を代表して、第26回党大会の閉会のあいさつを申しあげます。

 この党大会は、安倍自公政権の暴走と国民のたたかい、日本共産党のたたかいが正面からぶつかり合う、激突の情勢のもとで開かれました。代議員・評議員のみなさんの奮闘によって、第26回党大会は、歴史的情勢のもとで日本の進路を照らし出す歴史的大会として大きな成功をおさめることができました。(拍手)

(1)

 党大会は、決議案を全党の英知を結集して練り上げ、大会決議として仕上げました。この大会決議は、二つの意味で重要な意義をもつものです。

 第一は、大会決議が、「自共対決」の本格的な始まりの時期に、わが党が直面するあらゆるたたかいの具体的指針となっているということです。それは、安倍政権との対決の熱い焦点をあきらかにするとともに、日本共産党が、「対決」「対案」「共同」の三つの政治姿勢を堅持して、情勢を切り開く役割を果たそうとよびかけています。

 第二に、大会決議の意義は、直面するたたかいの指針にとどまるものではありません。それは綱領の実現――民主連合政府にむけた道筋を明らかにするものとなっています。2010年代に、党勢倍加と世代的継承という党建設の二大目標をやりとげることは、その最大の保障をなすものであります。さらに大会決議は、日本における未来社会の展望――社会主義・共産主義の壮大な展望と可能性を明らかにしました。

 こうして私たちは、綱領路線に立ち、直面する熱いたたかいの具体的指針とともに、民主連合政府を展望して、さらに未来社会を展望して、大きなスケールで未来にわたって日本共産党の進路を照らす科学的指針を確立したのであります。(拍手)

 みなさん。この歴史的な大会決議を、一刻をあらそって全党員のものとしようではありませんか。その中身を広く国民に語り広げようではありませんか。(拍手)

(2)

 この大会での討論は、党の躍進という新しい時代を反映して明るく、活気に満ち、素晴らしく豊かな教訓に満ち満ちたものとなりました。その内容の特徴については、すでに結語でのべましたが、討論は、党を前進させ、躍進させる法則的な大道を、全党のみなさんの苦闘と探求をつうじて明らかにするものとなりました。とりわけ、大会決議が提起した2010年代の党建設の二大目標――「党勢倍加」と「世代的継承」は実現できることが、討論をつうじて明らかになったことは、この大会の最大の成果であります。

 私は、よびかけたい。大会決議、中央委員会報告とともに、討論で示された「宝」の教訓を全党のものにしていこうではありませんか。代議員・評議員のみなさんが、大会に参加して、自らが感動した内容を大いに語り、討論で得られた豊かな数々の「宝」を全党の共有財産にしていくうえで、先頭に立って奮闘されることを心から願うものであります。(拍手)

(3)

 党大会は、全党の先頭に立って綱領と大会決定を実行する、新しい中央委員会を選出しました。新しい中央委員会は、先ほどご報告したように、新しい指導機構を選出しました。

 新しい中央委員会の構成は、前党大会の方針を踏襲し、将来性のある若い幹部、新しい幹部を抜てきするとともに、知恵と経験に富んだ試練ずみの幹部と力をあわせて、指導的責任を果たすというものになっています。

 この4年間、新たに中央役員になった同志をはじめ、少なくない若い同志が、生き生きと力を発揮し、大きく成長しています。

 今回の新しい中央委員会にも、20歳代、30歳代、40歳代の同志、44人が、中央委員、准中央委員に選出されました。女性幹部の比重も前回より高まりました。党の現在とともに未来をになう若い幹部のみなさんが、政治的にも、理論的にも、人間的にも大きく成長することを、私は、強く願ってやみません。

 党の三役の体制としては、市田忠義同志が、書記局長から副委員長に就任し、山下芳生同志が、新書記局長に選出されました。市田同志が長年にわたって書記局長としてご苦労いただいたことに心から感謝するとともに、新しい部署での活躍を願うものであります(拍手)。山下新書記局長は、国会でも、地方党機関でも、中央の指導機関の一人としても試されずみの同志であり、その経験と若さを生かして、大いに活躍されることを願うものであります。(拍手)

 私は、新しい中央委員会の責任者として、新中央委員会が、広い国民から信頼される活動を展開するとともに、全国各地で頑張っておられる支部と党機関のみなさんの悩みや声をしっかり受け止め、支部と党員のみなさんにも信頼される、イニシアチブを発揮するために、もてる知恵と力を発揮してがんばりぬく決意を表明するものです。(拍手)

(4)

 この大会の成功は、代議員・評議員のみなさんの奮闘によるものであるとともに、各分野で献身的に働いていただいた多くの要員のみなさんによって支えられたものであります。

 私は、新しい中央委員会を代表して、大会を支えてくださったすべてのみなさんに心からの感謝を申し上げるものであります。(拍手)

 同志のみなさん。立派な大会決議ができました。討論によってたくさんの「宝」を得ることもできました。

 さあ、実践にとりかかりましょう。

 まず、大会の真価が問われるのは、いっせい地方選挙です。

 大会決定を指針に、強く大きな党をつくり、目前の政治戦で必ず勝利をかちとろうではありませんか。(拍手)

 そして、来るべき国政選挙でさらなる躍進をかちとろうではありませんか。(拍手)

 この党大会が、民主連合政府への道を開いた歴史的党大会になったと歴史に刻まれるよう、奮闘しようではありませんか。(拍手)

 以上で、第26回党大会の閉会のあいさつを終わります。(拍手)

 ともに頑張りましょう。(長く続く拍手)