2013年6月20日(木)

“安倍政権の暴走ストップ”掲げる

TBSラジオ 志位委員長出演

「“自共二大政党” けっこう健全」 出演者


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(写真)TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」に出演する志位和夫委員長(左から2人目)=18日

 日本共産党の志位和夫委員長は18日、TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」に出演し、参院選挙での争点、アベノミクス、憲法96条改定問題などについて質問に答えました。

 番組ではまず荒川氏が「日本共産党は参院選で何を争点に掲げていますか」と質問。志位氏は、「大きな争点としては安倍内閣の暴走ストップです。アベノミクス、原発、憲法問題など悪い方向への暴走をストップすることです」と答え、「そしてそれにかわる新しい日本の姿、対案を大きく示していきたいと思います」と抱負を語りました。

 コメンテーターの小西克哉・国際教養大客員教授が「(アベノミクスで)成長を実感できないというのはぼくらもそうなんです」と述べ、党が掲げる対案について質問。志位氏は、大企業が抱えている260兆円もの内部留保の一部を活用し、賃上げや非正規社員の正社員化、中小企業の下請け代金の適正化をはかる政策を紹介しました。

 これには小西氏も、「260兆円の内部留保はその後メディアが言い出したけど、共産党が最初にいっていた。確かに労働分配率が上がりますね」と応じました。

 番組に出演したTBS記者は、離党者がでたり分裂しない共産党はえらいし、「最も伝統のある政党、一貫性がある」と評価。一方、他の勢力などと協力はしないのかと疑問をぶつけました。

 志位氏は、憲法96条改定問題では9条改憲論者を含めて反対の運動が盛り上がり、自民党の古賀誠元幹事長も「しんぶん赤旗」日曜版に出て反対を明言し、「自民党と共産党こそが『二大政党』だと思う」と述べたことを紹介。その上で「イシュー(課題)ごとに協力できる方々と政治的立場をこえ協力する。(共産党は)うんと柔軟です」と話しました。

 TBS記者は「共産党はある一定の勢力を保っていて、そこに自民党の古賀さんがインタビューに出たのはおもしろい現象だ。共産党的な勢力が拡大していっておそらく二大政党になるのはけっこう健全だ」と評しました。

 志位氏は最後に、「“自共対決”の構図が浮かびつつあるなか、本当に力をつくせば(参院選で)前進ができるし、そうしたい」「正論をつくし改憲派を追いこみ、憲法改悪のたくらみをとん挫させる役割をはたしたい」と表明。荒川氏は「『国民が主人公』の日本共産党、この姿勢をどんどんうちだしてほしい」とエールを送りました。