2009年1月12日(月)「しんぶん赤旗」

NHK党首インタビュー

党員増、雇用問題に注目

国民の苦しみに心寄せ、連帯して打開

志位委員長が発言


 十一日放映されたNHK「日曜討論」の党首インタビューで、NHKの影山日出夫解説委員は、日本共産党の志位和夫委員長に、まず党員増などに注目して質問しました。志位氏が党員増や雇用対策、民主党との違いなどについて答えました。(インタビュー


 影山氏の他党代表への質問は政局への対応などが中心でしたが、日本共産党には冒頭、「政局の話の前に」と前置きし、「(党旗びらきで)共産党の党員が十二月だけで千人以上、一昨年の九月から一万四千人増えたと報告されていたのには、ちょっと驚いたんですが」と党員増に着目。「若い人が多いんですか」と質問しました。

 志位氏は、「働いても貧困から抜け出せない方々が一千万人を超えて広がる中で、日本共産党がそういう方々の苦しみに心を寄せて、連帯して打開していこうとしている政治姿勢に共鳴して、多くの方々が入党されている」と話しました。

 影山氏は「もし共産党が仮に政権をとったら、何から手を打つか」と質問。志位氏は「外需頼み」から「内需主導」に日本経済の体質改善を図るために(1)安定した雇用の保障(2)社会保障の拡充(3)中小企業支援(4)農業再生をあげ、大企業から家計に経済政策の軸足を移す大転換を主張しました。

 影山氏は、最後に「共産党にできて民主党政権には絶対にできないことは」と質問。志位氏は、「大企業に正面からモノを言えるか、言えないかですね」と述べ、民主党が日本経団連から“通信簿”まで付けてもらい、献金をあっせんしてもらっていることを指摘。「『自民か民主か』という枠にはもう閉じ込めきれない、もっと大きな選択が問われていると思います」と述べました。