2004年11月26日(金)「しんぶん赤旗」

外交、内政の直面する課題にどうたちむかうか

CS番組で 志位委員長が発言


 日本共産党の志位和夫委員長は二十五日放映のCS放送・朝日ニュースターの番組「各党はいま」に出演。会期わずかとなった臨時国会で残された課題や国内外の問題について語りました。


 志位氏は、臨時国会では災害被害への支援措置などで一定の成果をあげたがひきつづく努力が必要なこと、期限が十二月十四日に迫るイラクへの自衛隊派兵問題や、自民党旧橋本派の一億円ヤミ献金事件の解明へ「残る期間で徹底的議論を求めたい」と主張。「政治とカネ」問題では、日歯連から旧橋本派への一億円献金の目的や使途について「国会で明らかにしなければいつまでも疑惑は解明されない」として、橋本龍太郎元首相らの証人喚問実現を求めました。

 北朝鮮問題では、拉致問題に関し実務者協議で示された資料の検証と真相究明の努力を続けるとともに、話し合いによる諸問題の包括的解決が大事だと指摘。話し合いの枠組みを壊すことにつながる経済制裁はいま取るべき選択肢でないとのべました。

 イラク問題で志位氏は、世界百九十一カ国のうちイラク戦争支持は四十九カ国で、イラクに軍隊を送ったのが三十七カ国だが、撤退を決めた国と撤退を表明している国が十五カ国で残りは二十二カ国しかないと指摘。「戦争自体に大義がない上に、(米国が)ファルージャに見られるような虐殺行為をやることでイラクの情勢を悪化させ、悪循環に入っている。この道にしがみつくのでなく本当に抜本的な政策転換をやるしか泥沼から抜け出す道はない」とのべました。

 また志位氏は、先の日中首脳会談で小泉純一郎首相の靖国神社参拝が問題になったことにふれ、「一部の人から『内政干渉』だという声があるが、靖国問題は国内問題にとどまらず国際問題でもある」と指摘。首相の参拝は「みずからの行動をもって侵略戦争が正しかったと示すことになる。これは日本国民があの戦争をどう清算するかという国内問題であるとともに、国際問題にもなるという基本認識で対処すべきだ。『追悼』というが、戦没者をつくりだす侵略戦争推進の場だった靖国神社が、追悼の場所としてもっともふさわしくないことを認識すべきだ」とのべました。