2000年12月9日(土)「しんぶん赤旗」

森改造内閣、野党関係…

志位委員長語る

TBS系CS放送


 日本共産党の志位和夫委員長は八日、TBSのCS放送番組に出演し、森改造内閣についての評価、来年夏の参院選にのぞむ方針、野党関係についての考え方、日本共産党大会の新人事、綱領改定の問題などのテーマで川戸恵子キャスターの質問にこたえました。

 森改造内閣については、「改造の対象になっている人が改造している」と論評したが、最新の世論調査でも「期待しない」が七五%、早期退陣を求める声が五一%もあるなど、発足当初から過半数の国民が早期退陣を求める状況だとのべました。

 そして、“重厚長大”内閣だといわれるが、橋本元首相や宮沢元首相など、失政で辞めた総理をいくら集めても箔(はく)はつかず、かえって総理の地位を軽くするものだと指摘。国民の声に耳を傾けないのがこの政権の特徴だが、最後には国民の審判は避けられないと強調しました。

 野党の選挙協力について問われた志位氏は、「これには、三つの原則が必要」だとして、(1)双方に協力する意思があること(2)基本政策の合意が必要であること(3)ギブ・アンド・テークの関係にあること―の三点をあげました。

 そのうえで志位氏は、「現状では野党の選挙協力をおこなう条件はない」として、「基本政策の一致がないもとで無理に選挙協力を結べば、与党から“野合”と攻撃され、かえって野党の力を弱めることになる」と指摘。「選挙は、自公保政権の延命を許さないという共通の立場にたちながら、野党間でおおいに競争していくということでのぞむ」とのべました。