2013年6月7日(金)

参院選 共産党が改革提言

キーワードは「自共対決」

志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は6日、党本部で記者会見し、参議院選挙政策「安倍政権の暴走に立ち向かい、『国民が主人公』の新しい政治を――参院選で問われる大争点と日本共産党の改革提言」を発表しました。小池晃副委員長・政策委員長が同席しました。

(全文掲載)
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(写真)記者会見で参院選の政策を発表する志位和夫委員長=6日、党本部

 志位氏は会見の冒頭で、「今度の参院選のキーワードは『自共対決』です」とズバリ指摘しました。

 安倍政権を「暴走と破たん」と特徴付け、「『アメリカいいなり』『財界中心』『歴史逆行』―三つのゆがみを持つ古い自民党政治が根本から腐り、(国民が)新しい政治を求める“夜明け前”の状況です。安倍・自民党政権に正面から対決する野党として、堂々と頑張っているのは日本共産党という構図がはっきりと浮かび上がっています」と述べました。

 そのうえで、参院選の「五つの大争点」(別項)―(1)アベノミクス(2)原発(3)環太平洋連携協定(TPP)・米軍基地(4)憲法(5)歴史問題―を端的に示し、これにたいする日本共産党の「改革提言」を提示しました。

 このなかで志位氏は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」について「国民の所得を増やす中身は一つもない。解雇自由化、社会保障大改悪と消費税大増税という、所得を奪う『毒矢』ばかりです。デフレ不況脱却のまともな道になりえません」と指摘しました。国民の所得を増やす方向での抜本的対策が必要だと述べ、消費税大増税の中止や「経済提言」「景気回復提言」など党の対案を示しました。

 憲法をめぐっては、9条を変える「国防軍」の保持に加え、表現の自由など基本的人権も「公益及び公の秩序」の範囲内でしか認めないとする自民党憲法草案を厳しく批判しました。「こんなおそろしい憲法草案を掲げた自民党に政権を任せられるのか、正面から問いたい」と表明。“憲法の平和的民主的条項を生かすのか、壊すのか”―「自共対決」の構図を鮮明にさせました。

 志位氏は「『自共対決』を際立たせて、大いに攻めに攻める論戦を展開し、必ずいい結果を出したい」と表明しました。

 2013年参議院選挙・「各分野政策」は、後日、日本共産党のホームページに掲載する予定です。

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