2013年4月12日(金)

「自共対決」際立たせ躍進へ

参院補選・都議選 志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は11日の記者会見で、同日告示された参院山口補選、東京都議選など一連の選挙について聞かれ、「自民党と共産党の対決構図が、いよいよ鮮明になっています。その構図を際立たせるなかで、大いに躍進を果たしたい」と述べました。

 このなかで志位氏は、古い自民党政治が全面復活し極右化しているもとで、民主党は「消費税増税と社会保障改悪の『3党合意』に縛られたまま、首根っこを押さえられています」と指摘しました。「第三極」とされる日本維新の会やみんなの党についても、憲法改定で「突撃隊」となり、日本銀行による無制限の金融緩和や「構造改革」路線で「与党と見まがうほど(安倍政権を)持ち上げています」と指摘しました。

 志位氏は「(民主、維新、みんなは)安倍政権の『補完勢力』となって、自民党政治にのみこまれています。憲法や消費税、外交、原発など正面からの対抗軸を持っているのは日本共産党しかありません」と強調しました。

 そのうえで、争点として経済・原発・憲法の三つをあげました。

 このなかで志位氏は、福島第1原発の汚染水漏出問題にふれて、3月13日の時点で東京電力は漏れた地下貯水槽について「10年以上使用可能」と説明していたと指摘し、容認した政府の対応は重大だと批判しました。「東電任せでいいのか。政府としても直接責任を持ってこれ以上の汚染を食い止める必要があります」と語りました。