2013年2月24日付「しんぶん赤旗」に掲載

三輪さんとともに「三つの改革」で県民が主人公の県政を

千葉県知事選 志位委員長が応援演説


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(写真)志位和夫委員長と三輪定宣千葉県知事候補の訴えを聞く人たち=23日、千葉・JR津田沼駅前

 千葉県知事選(28日告示、3月17日投票)での三輪定宣候補の勝利で、県民が主人公の県政の実現を―と、「憲法がいきる明るい千葉県をつくる会(明るい会)」は23日、JR津田沼駅前で日本共産党の志位和夫委員長を迎えて街頭演説を行いました。知事選は安倍自公政権の発足後、初の知事選挙として注目されています。

 演説のなかで志位氏は、森田健作現知事の県政が「全国で行き詰まり、破たんしている古い自民党型県政そのものです」とズバリ指摘したうえで、三輪候補とともに県政の「三つの改革」を進めて、「県民が主人公の県政をつくろう」と力いっぱい訴えました。

 第一は、福祉・教育最優先の県政への改革です。

 志位氏は、千葉県の民生費(福祉費)が12年連続して全国47位になるなど、自治体本来の「住民福祉の機関」としての役割をおろそかにしてきた実態を広く明らかにしました。国があらゆる社会保障を切り捨てようとするもとで「こんなときこそ自治体の出番です。三輪知事の実現で福祉と教育日本一の千葉をつくろう」と訴えると、駅前のデッキと歩道橋を二重、三重に取り囲んだ聴衆から、盛んな拍手がおこりました。

 第二は、巨大開発頼みから、暮らし応援の県政への改革です。

 「経済が活発になる」といって三つの巨大道路―東京外郭環状道路、首都圏中央連絡道、北千葉道路に2757億円も注ぐなど、無駄な大型開発に国と二人三脚で暴走する県政を鋭く告発した志位氏。家計と中小企業を応援し地域経済を立て直す三輪候補の提案を対置し、「この千葉県からデフレ不況打開の道を開こう」と呼びかけました。

 第三は、県民とともに国の悪政に立ち向かう県政への改革です。

 消費税増税、環太平洋連携協定(TPP)参加、原発問題、憲法問題―。志位氏は、県民の利益に背くどの国政問題をとっても、「国いいなり」で何らモノを言わない現知事の姿勢をきびしく指摘しました。

 志位氏は、消費税増税に反対し、原発ゼロを目指すなど、三輪候補が県民の暮らしと命を守るために果たす「防波堤」としての役割を鮮明にし、「三つの改革の願いをたくせるのは三輪さんしかいません。三輪知事を誕生させようではありませんか」と訴えると「そうだ」「頑張れ!」の声が飛びました。

 三輪氏は、貧しい家庭環境のもと、奨学金や周囲の援助で学校に通った生い立ちを語り、「社会に恩返しがしたいと思い、立候補を決意した」と表明。古い自民党型県政の実態を告発し、「知事を変えたいという一点で共同し、新しい千葉をつくろう」と力強く聴衆に呼びかけました。

 千葉市から来た男性(77)は、「三輪さんの訴えた政策は、思いやりを大切にしようという気持ちが根底にあるのが伝わっていい。子どもを競争させるのでなく一人ひとり大切にする教育にしてほしい。私も後押しを頑張ります」と話していました。