2013年2月11日(月)

政党間の力関係は変えられる 参院選躍進へ挑戦しよう

日本共産党第6回中央委員会総会終わる

「比例を軸」に「自らの選挙」として 志位委員長が結語


 日本共産党の第6回中央委員会総会は2日目の10日、活発な討論を続けた後、志位和夫委員長が討論の結語を述べ、幹部会報告と結語を全員一致で採択しました。討論では2日間で51人が発言しました。


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(写真)第6回中央委員会総会で結語を述べる志位和夫委員長=11日、党本部

 結語で志位氏は討論で焦点となった諸点について発言しました。

 情勢を大局的につかむ問題では「綱領の観点から情勢をとらえ、展望をとらえる大きな政治指導が決定的なカギとなっている」と指摘。そのうえで(1)つねに綱領的立場から情勢をつかむ気風をつくる(2)党と科学的社会主義の運動の不滅性への確信をつちかうことをよびかけました。

 「国民に溶け込み結びつく力」の強化にあらためて光をあてたのはなぜか。志位委員長は、(1)その力こそが要求活動、党建設、選挙活動などあらゆる党活動を発展させる「力の根源」になっていること(2)総選挙の自己検討を踏まえた提起であること(3)5カ月後に迫った参院選を考えても、「国民に溶け込み結びつく力」を強めながら、選挙に勝つ方針が最も合理的な方針であること(4)この方針をつらぬくことが党勢拡大を法則的にすすめるうえでも一番たしかな道であることを強調しました。

 そして、この方針をやりぬくためにも、党中央・地方党機関が党員と支部に寄り添い、その条件を生かし、成長を促す指導と援助に熟達する努力をよびかけました。

 参院選躍進の条件にかかわって、総選挙で示された政党間の力関係を固定的にとらえず、全力で働きかければ前進できることを、この間の中間地方選での結果も振り返りながら力説しました。

 さらに国政選挙、とくに比例に力が入らない傾向を克服し、「比例を軸に」を貫くことの重要性について四つの角度から訴えました。(1)比例代表選挙へのとりくみは綱領実現への姿勢が問われる問題であること(2)党そのものを支持してもらう選挙であり、党にたいするもっともたしかな支持を広げる活動であること(3)全国どこの一票もすべて議席に結びつくという点で「遠い選挙」ではないこと(4)比例代表選挙の責任はもとより中央委員会にあるが、同時にすべての党機関・支部がそれぞれの責任を果たすことを強調しました。

 最後に、6中総決定を党機関と支部でしっかり議論し、具体化・実践に足を踏み出そうとよびかけ、とくに支部・グループへの「六つのよびかけ」の具体化での懇切な援助を強調しました。


書記局長代行に山下芳生氏 副委員長に小池晃氏

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(写真)6中総で承認された山下芳生書記局長代行(右)、小池晃副委員長(左)。中央左は志位和夫委員長、市田忠義書記局長=11日、党本部

 第6回中央委員会総会は最終日の10日、中央委員会の人事を決定しました。浜野忠夫副委員長が中央委員会の指導体制を強化するためとして、書記局長代行に山下芳(よし)生(き)常任幹部会委員、副委員長に小池晃常任幹部会委員をそれぞれ提案しました。中央委員会は規約第23条に準じて山下氏を書記局長代行に任命することを承認。また、小池氏を副委員長に選出しました。

 志位和夫委員長は総会後の記者会見で、今回おこなった人事について問われ、「国政の舞台で実際に働き、切り結んでいくことを考えると、さらに指導体制を厚くする必要があります。もう一つは若い幹部を抜てきすることが大事です。山下さんも小池さんも52歳です。若い力が中枢の一員を担うということを考えました」と語りました。

 山下、小池両氏は次のように抱負を語りました。

 山下書記局長代行 歴史ある党の新しい前進に向けて、持てる力を発揮して、全党のみなさんと心ひとつにがんばりたい。

 小池副委員長 改革のビジョンをわかりやすく語り、党の役割を明るく、元気に訴えて、党の躍進に力の限りを尽くしたい。