2013年1月12日(土)

春闘 賃上げでデフレ脱却

全労連・国民春闘共闘 新春旗びらき

志位委員長あいさつ


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(写真)2013年合同新春旗開きであいさつする志位和夫委員長=11日、東京都内

 全労連・国民春闘共闘は11日、東京都内で2013年合同新春旗びらきを開催し、各界・各層から250人余が参加しました。

 主催者を代表してあいさつした全労連の大黒作治議長は、デフレ脱却に必要なことは、賃上げ、最低賃金の大幅引き上げ、雇用の確保だとして、「この春闘で、内需拡大による景気回復を大いに訴えていきたい」と強調。大企業が抱える267兆円の内部留保を従業員の賃上げ、下請け単価の改善、非正規雇用から正規雇用への転換に活用するよう求めていきたい、と語りました。

 来賓あいさつした全労協の中岡基明事務局長は、安倍内閣がすすめる新自由主義政策の破綻は明らかだと指摘。日本航空不当解雇撤回闘争など、共同のたたかいをしていきたい、と表明しました。

 日本共産党の志位和夫委員長が来賓あいさつし、冒頭、総選挙での協力・共同の取り組みに感謝をのべ、掲げた公約実現のために奮闘するとのべました。

 志位氏は、安倍内閣の行き詰まりは深刻だとして、3点にわたって強調しました。

 第一は経済対策で、賃上げこそデフレ解消の対案だとし、「全労連の掲げる月1万円の賃上げ、たたかいの力で景気をよくして日本の前途を開く年にしよう」とのべました。

 第二は外交の行き詰まりです。安倍内閣が狙う憲法9条と歴史の改ざんは世界中を敵に回すことになると指摘し、「みなさんの力でこの野望を打ち破ろう」と呼びかけました。

 第三は自民党型政治の延命策の行き詰まりです。二大政党づくりが破綻するなかで、政党も使い捨てられる時代だと強調。「大きな転換期に来ている。みなさんとしっかりスクラムを組んで新しい時代を切り開くために頑張る」とのべました。

 日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児弁護士、ILO(国際労働機関)駐日事務所の林雅彦次長、日本婦人団体連合会の堀江ゆり会長、全国商工団体連合会の国分稔会長が来賓あいさつしました。