2012年12月10日付「しんぶん赤旗」に掲載

“筋通す”共産党の躍進を

神戸・大阪 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は9日、神戸市と大阪市で街頭演説に立ち、「議席倍増へ、近畿から日本共産党躍進の大波を起こしてください」と力いっぱい呼びかけました。

 指先がしびれる寒さにもかかわらず、神戸・三宮駅前の歩道は立すいの余地がないほどの聴衆で埋まりました。通り過ぎる車やバスの中からも声援が飛び、手を振る人が相次ぎました。離れたビルの前にも人垣ができ、「すごい人だね」「のぞいていこう」と買い物客が志位氏の演説に聞き入りました。

 北風が吹きすさびビルの電光掲示板が「4度」を表示した夜の大阪・難波でも、長く膨らんだ人の輪が百貨店前をぐるりと囲みました。志位氏の訴えに聴衆は盛んな拍手を送り、道を歩く人も「そうだ」の声を上げました。

 志位氏は、今度の選挙では政策だけでなく、その党がどんな党なのかが丸ごと問われると指摘。日本共産党は相手がだれであっても歴史を逆方向に進めようとする逆流と勇気を持ってたたかう党だと強調しました。

 この中で志位氏は、核兵器保有の検討や最低賃金の事実上の廃止を口にする「維新の会」の特別の危険性を批判。さらに「公明党にもふれておきたい」と話しました。

 公明党は、自民党の憲法改定の公約を批判するようなことをいっていますが、その自民党と選挙協力。憲法を変えることに一番熱心な石原慎太郎代表が率いる「維新の会」とも選挙協力しています。

 志位氏はこのことを指摘し、「こういう党と選挙協力をやりながら、『平和の党』とはよくいえたものです。こんな二枚舌―二股こう薬の政党に日本の政治を任せるわけにはいきません」と強調。「90年間筋を通し、平和と民主主義と国民のくらしを守ってきた日本共産党に、みなさんの願いを託してください」と訴えると、「がんばれ」の声と大きな拍手がわき起こりました。