2012年12月13日(木)
日本共産党の志位和夫委員長は12日、広島市での遊説のなかで、「維新の会」の石原慎太郎代表が日本の核武装を公言していることについて、「被爆国の政治に携わる資格なし」ときびしく批判しました。
石原代表は「核保有手順を検討すべきだ」(外国特派員協会での発言)とのべ、「核兵器のためにも原発は必要だ」(日本記者クラブでの発言)という立場をのべています。志位氏は「これは偶然のものではありません。『日本も核武装すべきだ』というのは、石原氏の一貫した持論です」と告発しました。一方、「維新の会」の橋下徹代表代行は、こともあろうに広島で、「核兵器廃絶など現実政治のなかで無理だ」と発言しています。
志位氏は「日本国民は、広島、長崎の言語につくせぬ惨害を体験した被爆国民です。その国の政党ならば、『核兵器のない世界』にむけて頑張るのが、どんな政党でも当たり前の姿勢ではないですか。『日本の核武装』を公言してはばからない政党に、被爆国の政治に携わる資格はありません」と強く批判しました。
「世界をみれば、核兵器禁止条約(NWC)の交渉開始を求める国連決議が圧倒的多数の賛成で可決されるなど、『核兵器のない世界』がいよいよ国際政治の現実的課題となっています。そのときに、『日本の核武装』『核廃絶は無理』ということが、どれほど世界の流れが見えない、危険で愚かな主張であるかは明りょうです。この広島の地から、『核兵器のない世界』への先頭にたつ日本共産党の躍進の大波を、どうかつくりだしてください」