2012年12月10日(月)

21世紀はあなたたちが主人公

安定雇用ビジョンを語る

志位委員長と青年労働者懇談


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(写真)青年たちと語り合う志位和夫委員長(左から2人目)=東京都千代田区

 日本共産党の志位和夫委員長は9日、東京都内で神奈川県在住の青年労働者と懇談し、最低賃金引き上げや非正規労働者の正社員化など安定雇用にむけた見通しについて話し合いました。

 参加したのは、男性Aさん(27)、男性Bさん(26)、女性(25)。男性Bさん、女性は、最賃引き上げを求め訴訟を起こした最賃裁判原告団。男性Aさんは「正社員でも賃金が低く未来がみえないという話ばかり」、女性は「週5日働いても月収14万円で土日も別のバイトをしている」と、厳しい現実を紹介しました。

 志位氏は「全国平均で749円という今の最低賃金ではあまりにも低すぎる」と指摘。中小企業への手当てをしながら最賃を時給1000円以上にすること、派遣法の抜本改正などで非正規を正規社員にするという、党が掲げる二つの提案を示しました。

 また、アメリカでは、最賃が高い州ほど雇用が安定し経済も良くなっていることから、企業経営者1000人が最賃引き上げに賛成する声明を出し、3年で4割も上がった例を紹介。日本でも「政治の姿勢を変える必要がある」「デフレ不況の悪循環を断つにも賃金を上げることです」と強調しました。

 中小企業対策の質問に志位氏は、大企業による単価切り下げなどの下請けいじめで、日本では大企業と中小企業の賃金に2倍もの開きが出ていることを話し、公正な取引の仕組みを保障する施策が必要と説明。あわせて、電機・情報産業での13万人首切りなど目先の利益追求のための大企業リストラをやめさせるのも「政治の出番だ」と述べました。

 最後に志位氏は「おかしいと思ったら声を出して立ち上がってほしい。21世紀はあなたたちが主人公。応援します」とエールを送りました。