2012年12月15日付「しんぶん赤旗」に掲載

「比例は共産党」最後まで広げきろう

迷いにこたえる 比例候補全力


 16日投票日を迎える激戦の総選挙。最終盤を迎えても、有権者は迷い、模索しています。首都圏3ブロックで、日本共産党の11人の比例候補と91人の小選挙区候補は、国民を裏切りつづけた自民党型政治から抜け出す、本物の日本改革のビジョンと党の姿を生き生きと語っています。各候補は「日本共産党への一票は、みなさんの希望を真にかなえる確かな一票です」と力強く訴え、支持と共感を広げています。

原発ゼロは即時に 笠井氏宮本氏

東京

 首都の東京ブロック(定数17)で、笠井亮、宮本徹、池内さおり、大田朝子の各衆院東京比例候補は14日、都内各所で「大激戦です。何としても比例2議席の獲得を。即時原発ゼロ、消費税増税中止の声を託してください」と訴えました。

 笠井候補は、府中市、国立市、国分寺市、三鷹市、武蔵野市などを駆け巡りました。

 原発施設内で活断層が見つかっている問題にふれ、「活断層の上に原発なんかつくるわけにはいかない。子どもたち、国民の命と健康を守れない。即時原発ゼロこそ現実的です」と指摘。党の原発に頼らないエネルギー対策の改革ビジョンを語り、「今度は本当の改革をする、財界にもアメリカにもはっきりものが言える政党、日本共産党を安心して選んでください」と呼びかけました。

 笠井候補と握手した男性会社員(24)は「宮城県の出身でボランティアにも行きました。被災地に暮らしている人のための復興と原発ゼロを進めるために、共産党には東京から2議席以上をとってほしい」と話しました。

 宮本候補は、上野駅浅草口を皮切りに台東区、北区などでマイクを握ります。「戦後日本は、憲法9条があったからこそ自衛隊は武力行使をしていない。いま、アメリカと一緒に戦争する国に変えようとする動きがあります。命がけで戦争反対を貫いた党の国会議員として、憲法9条を守りぬくため頑張りたい」と訴えました。

国民の声届ける 志位氏はたの氏

南関東

 南関東ブロック(定数22)で、志位和夫委員長、はたの君枝、さいとう和子、藤井みどりの各衆院比例候補は14日、神奈川、千葉両県で懸命に街頭演説を重ねました。

 はたの候補は、川崎市内で街頭演説し、「南関東ブロックで1議席から2議席へ、猛烈に追い上げています。お力をお貸しください」と訴えました。夕方からは、川崎駅前と横浜市の鶴見駅前で、志位委員長とともにマイクを握りました。

 「なぜみなさんの願いに応えない政治が続いてきたのでしょうか」。こう問いかけた、はたの候補は、背景に日本経団連やアメリカのいうことばかりを聞くという最大の「既得権益」があるからだと指摘。「この『既得権益』をやめさせて、国民の声が届く政治に変える改革をやらせてください」と力を込めました。

 政策パンフを受け取った川崎市宮前区の女性(72)が「民主党のように良いことを言って当選したのに、約束を忘れてしまうようでは困る」と、党員と対話になりました。党員が、共産党について原発マネーと無縁で、企業・団体献金を受け取っていない政党であること、だから、消費税増税に堂々と反対し、即時原発ゼロを貫けることなどを説明すると、「そうですか」と納得し、支持を約束しました。

憲法改悪許さない 塩川氏梅村氏

北関東

 北関東ブロック(定数20)で、塩川鉄也、梅村さえこ、桜井はる子の各衆院比例候補は14日、群馬、埼玉両県で「本物の改革の党、日本共産党に2議席を勝ち取らせてください」と力いっぱい訴えました。

 塩川候補は、埼玉3区、14区内を駆け回り、政策を訴えて支持を呼びかけました。

 草加市の谷塚駅前でマイクを握った塩川候補は、今回総選挙で最後まで投票先を迷っている有権者が多いことに触れて、「アメリカいいなり、財界中心の古い自民党型政治の枠内では国民の願いに応えられません。この流れをきっぱり断ち切る改革を行うために、日本共産党を伸ばしてください」と力を込めました。

 訴えに聴衆から拍手がわきました。

 梅村候補は、群馬県の館林、伊勢崎、前橋の各市を遊説しました。民主、自民、維新などによる憲法改悪の狙いを批判し、戦前から「戦争反対」「主権在民」を掲げ、90年の歴史に試された党の値打ちを強調。「国会の中で憲法改悪を許さず、世界で憲法9条をいかす外交を進める、日本共産党の議席を増やしてください」と訴えました。

 演説を聞いた高橋栄さん(86)は「戦争を体験した世代として、日本がまた戦争への道を歩むのは許せません。憲法を守るために、共産党に伸びてほしい」と話していました。