2012年12月2日(日)

北朝鮮、「ロケット」発射計画

志位委員長談話 「撤回強く求める」


 北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会スポークスマンは1日、実用衛星「光明星3号」を運搬ロケット「銀河3号」(長距離弾道ミサイル)で10〜22日の間に打ち上げることを明らかにしました。これについて、日本共産党の志位和夫委員長は1日、次の談話を発表しました。


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 北朝鮮政府は、10日から22日の間に「実用衛星」を打ち上げると発表した。国際社会が強く非難した4月の打ち上げに続くものであり、日本共産党は、北朝鮮が情勢を悪化させる行動をくり返そうとしていることに強く抗議し、新たな発射計画の撤回を強く求める。

 国連安保理決議1874号(2009年6月)は、北朝鮮に対し、「弾道ミサイル」だけでなく、人工衛星など「弾道ミサイル技術を使用した発射」も行わないよう強く求めている。これは、北朝鮮が、国連安保理決議に違反して2度の核実験を強行したという深刻な事実を踏まえての決定であった。打ち上げは「国際法で認められた自主的な宇宙利用の権利」だとの主張は、通用するものではない。

 日本共産党は、北朝鮮が国連安保理決議を順守し、2002年の日朝平壌宣言、2005年の6カ国協議の共同声明に立ち返るよう求める。国際社会に対して、非軍事・外交的手段に徹しながら、一致した対応で北朝鮮への働き掛けを強めるよう呼び掛ける。