2012年11月16日付「しんぶん赤旗」に掲載

総選挙候補者 駆ける

比例南関東ブロック 志位和夫 さん(58)

新しい共同の推進力


写真

(写真)1954年千葉県生まれ。東京大学工学部卒。1990年、日本共産党書記局長に就任。2000年から幹部会委員長。93年、旧千葉1区で衆議院議員に当選。現在、衆院議員6期。

 その日、衆院第1議員会館に100人もの労働者らが集まりました。日本共産党の志位和夫委員長(南関東比例ブロック候補)の国会質問後の懇談会。「生の声を伝えてくれた」「いいたいことを全部いってくれた」との声が相次ぎました。

 志位氏が告発したのは、電機・情報産業で吹き荒れる人減らしの嵐です。関連企業が集中する南関東にも衝撃が走っています。

正体をえぐる

 気迫の追及で、日本IBMの突然の労働者締め出しは「あってはならないやり方」との首相答弁を引き出した志位氏。「前進への大きな一歩」と感動を呼びました。インターネットでも「退職強要ひどいな」「こういう経営者のため日本が落後していく」と感想が飛び交いました。

 農林漁業関係者の間では、今でも話題に上る「伝説」の演説があります。昨年3月、TPP(環太平洋連携協定)参加阻止千葉県民集会でのこと。

 食と農を壊す「亡国」政治、アメリカに経済主権を売り渡す「売国」政治―。こうTPPの正体をえぐりだした志位氏の演説です。

 「志位さんってすげえ」「共産党が仕切ったな」。参加者が感想を交わし、ざわめきと大きな拍手が長い間おさまりませんでした。

 気持ちをとらえる訴えと行動力。志位氏は南関東でも新しい共同を広げる推進力となってきました。

 千葉県医師連盟(藤森宗徳委員長・県医師会長=当時)とも党として初めて懇談。「患者のためという点で共産党とはまったく一緒」(藤森氏)と政策に共感を得て、命を守る共同へ意気投合しました。

 山梨県では日蓮宗総本山・身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)を訪問して懇談し、核兵器廃絶をめざす交流の端緒を開きました。

前途開くため

 経済懇談会(神奈川、千葉)で地域の経済界代表らとも意見交換。消費税に頼らない社会保障充実と財政危機打開の方途を訴え、「日本経済を救う道だ」と反響を呼びました。

 「原発ゼロ」の実現にも情熱を傾けます。

 志位氏の地元、千葉県船橋市の市民ら(黄色い電車連合)は「再稼働はダメなノダ」とデモを繰り広げます。

 志位氏は3回参加の皆勤賞。ドラム隊に飛び入りし、「再稼働、反、対!」と唱和して炎天下を歩き通しました。「みんなを励ます、すばらしい政治家」(ライブハウス「ゴリ」の鈴木孝夫店長)と信望を集めています。

 米国・財界中心の古い政治に「未来はありません」。新しい政治を求める国民の運動と手を結び、日本の明るい前途を開くため、全党の先頭に立ちます。