2012年11月13日(火)
「即時原発ゼロ」「再稼働反対」―。国会周辺・省庁前では11日、首都圏反原発連合(反原連)の主催で「反原発1000000人大占拠」が行われました。雨の降りしきるなか、のべ10万人(主催者発表)が参加。「こんなに大勢の参加者を見ることができて、高速バスで参加したかいがあった」(長野県諏訪市から参加した男性)…。同日、さらに運動を広げて原発ゼロを実現しようと、46都道府県でいっせいに行動がありました。
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首相官邸前、国会正門前、東京電力本店前、厚生労働省前、経済産業省前、文部科学省前、財務省前、外務省前、Jパワー前の抗議エリア、ミュージックエリアやファミリーブロックでは、参加者が続々と集まり列をつくりました。
ファミリーブロックでは、子どもも「やさいをまもれ」「原発バイバイ」とかわいい声でコールしました。
2歳の息子と参加した川崎市の女性(34)は「時がたって大震災と原発事故への関心が薄れないよう、ずっと声をあげていかなければという気持ちで来ました。放射能汚染が心配。大飯原発はすぐにとめ、原発をなくすため力を合わせたい」。
国会正門前では、横浜市から友人を誘って参加した男性(25)が「ネットでミサオさんの話を聞いて参加した。先延ばしでごまかさずすぐ原発ゼロに動いてくれる議員は誰なのか、見極めたい」といいます。
厚労省前では、青森県から妻と小学2年の息子と一緒に参加した男性(43)が「大間町(青森県)でも今、大集会を行っています。大間原発建設なんて絶対させません。青森の頑張りを全国に伝え、東京の様子を青森に持ち帰りいっそう頑張るため参加しました」と話します。
国会正門前では、大集会が行われました。
反原連のミサオ・レッドウルフさんは「これだけたくさんのみなさんが雨の中集まってくれたということは、脱原発の思いが一切衰えていないことの表れです。全国のみんなと一丸になって声をあげ続けていきます」と訴えました。
前日弁連会長の宇都宮健児氏は「原発がない、人にやさしい社会をつくるためみなさんと頑張りたい」と呼びかけました。
各党、無所属の国会議員らもスピーチしました。日本共産党の志位和夫委員長は「今年の流行語大賞50語のなかに『原発ゼロ』がノミネートされました。これを大賞にし、流行に終わらせず即時原発ゼロを実現させましょう」と訴えました。
「大占拠」は、さようなら原発1000万人アクション、脱原発世界会議、原発をなくす全国連絡会、経産省前テントひろばの4団体が協力しました。