2012年8月4日(土)
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首都圏反原発連合の有志が呼びかける毎週金曜日の首相官邸前抗議行動。3日も、官邸前と国会周辺を埋めた8万人(主催者発表)が、「野田首相はただちに大飯原発の停止を決断せよ」と口々に訴えました。原子力規制委員会の委員長に原子力ムラの人間を迎えようとする政府の人事案に対しても、撤回を求めました。
姉妹で参加したのは、32歳と27歳の会社員=東京都世田谷区=。「官邸前行動に姉を誘って、初めて参加しました。ずっと来たいと思っていました。原発は何もかも許せない! 原子力規制委員会の人事もあり得ません。くやしいです。原子力産業の構造自体がおかしい。政治と企業と専門家が癒着している」
水戸市から参加した男性(37)は、「国民に騒がれないうちに(規制委員会に原子力ムラの人間を)入れようとしていたようだけど、そうはいかない。こんな人事は絶対に許さない。ここにいる私たちが見張っている」と話しました。
音楽家の坂本龍一さんがマイクを握り、「全国で人々が集まって声をあげています。やっと日本に民主主義が生まれ、根づこうとしています。この事実に感動しています。声をあげていきましょう」と話しました。
この日も全国数十カ所で再稼働反対の行動がとりくまれました。
日本共産党の志位和夫委員長は3日、原発再稼働に反対する官邸前抗議行動で、参加者と一体に「原子力規制委員会、人事案、撤回!」と声を上げました。行動での志位氏のスピーチはおなじみの光景になっています。 (スピーチ)
この日、志位氏は野田政権が推薦する原子力規制委員長候補の田中俊一氏について「絶対に認めるわけにいかない」と訴えました。田中氏が国会の聴聞会で“より安全な原子炉を開発してほしい”と発言したことにふれ「安全な原発などありえないことを証明したのが福島の事故ではありませんか!」と問いかけると「そうだ、そうだ!」の大声援。
志位氏が「原子力規制委員会が“推進委員会”になってしまう。人事案、撤回!」と声を上げると、「撤回!」の大コールが起こりました。