2012年7月7日(土)
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首都圏反原発連合の有志がよびかけた関西電力大飯原発(福井県おおい町)3号機の停止を求める行動が6日夕、首相官邸前でおこなわれました。雨のなか、日が暮れたあとも参加者は増え続け、官邸周辺を埋め尽くした15万人(主催者発表)が、「再稼働反対!」「命を守れ!」のコールを一帯にとどろかせました。毎週金曜日におこなわれているこの行動について野田佳彦首相は、「大きな音だね」(6月29日)と語っていただけに、参加者たちからは「音ではない! 国民の声を聞け!」の叫びが相次ぎました。
3歳の子どもとともに官邸前行動に参加した女性(38)=東京都中野区=は、「報道で首相の言葉を聞いた瞬間、怒りでめまいがしました。私たちの必死の声が騒音にしか聞こえてないんでしょうか。それなら首相が理解するまで行動を続けます」と話します。
「音じゃない!国民の声だ!」と大きく書いたプラカードを掲げる男性(33)=静岡市=は、「国民のみなさんに理解を求めるといっていたのは一体なんだったのか。僕たちはあなたに届くまでどんどん集まり、どんどん増えますよ」と憤ります。
音楽家の坂本龍一さんもスピーチしました。
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「原発再稼働方針を撤回しろ!」。日本共産党の志位和夫委員長は6日、首相官邸前で参加者と「再稼働反対!」の唱和を繰り返しました。志位氏の参加は3週連続です。
マイクを握った志位氏は「野田首相! 1週間前の20万人のみんなの声を無視して、再稼働のボタンを押した。みんなと一緒に抗議します」と官邸に向かって声を上げると、参加者も「ホントだ」「抗議する」と怒りの声を上げました。
「やるべきは再稼働ではなく、除染、賠償、福島の再生です! 福島の子どもたちを守れー」との声を官邸にぶつけると、参加者も「そうだ!」「守れー」の力強い掛け声を繰り返しました。
志位氏のほか、笠井亮、赤嶺政賢、宮本岳志の各衆院議員と紙智子、山下芳生両参院議員が参加しました。
この日、官邸前行動に呼応するとりくみが、各地に拡散しました。
札幌市の北海道庁前では、約800人が「再稼働反対」などとコール。名古屋市の関西電力(関電)東海支社前では、「大飯原発いますぐ止めろ」とコールしつづけました。
金沢市の北陸電力石川支店前には、福島からの避難者も参加して「原発反対」の声を響かせました。富山市内でも、怒りの行動がありました。
大阪市、京都市、神戸市ではそれぞれ「再稼働撤回」「原発いらない」と訴えました。