2012年6月25日付「しんぶん赤旗」に掲載

“みんなで歩き 力得た”

再稼働反対デモ

千葉・船橋


 「原発はいらない」という一点で東京と千葉の市民が広くつながりました。千葉県船橋市で24日とりくまれた「そうだ、船橋行こう。電車でGO!野田退治デモ!再稼働はダメなノダ!」には、2250人の参加者が集まりました。

 総武線沿線の都内からの参加者は、同じ電車の1両目をいっぱいにして西船橋駅へ移動。集会では、作家の雨宮処凛さんが「黙っていることが安全神話を守ってきてしまいました。いま、声を上げることが大切です」と話しました。翻訳家の池田香代子さんは「再稼働なんてとんでもありません。みなさん、共にがんばりましょう」と呼びかけました。

 参加者は、約4・5キロをデモ。太鼓やトランペットを鳴らしながら「再稼働撤回」などと声を上げると、マンションや陸橋から住民が手を振る場面もありました。

 小学生の娘と参加した能田里絵さん(39)は、「みんなで歩いて集団の力を感じました。私たちは少数派ではないと勇気づけられました」と話します。

 船橋市のうたごえライブハウスでスタッフをしている遠藤静さん(56)は「うたごえは、平和を守る、人を大切にする、弱いものを大切にするというポリシーでやっています。野田首相は国民に顔を向けていない」といきどおります。

 東京都杉並区の女性は、「デモや官邸前の抗議行動をしてきたのに再稼働が決まってしまった。もっと他の地域も巻き込んで広げたい」と語りました。

 集会で「地元選出の国会議員」と紹介されてマイクを握った日本共産党の志位和夫委員長は、首相官邸前に4万5000人が集まった22日の原発再稼働反対行動についてふれ、「行動に参加した若者の声にこそ、正義と大義があり、歴史を動かしています」と述べ、大きな拍手につつまれました。集会後、志位さんはデモの隊列に入り、「再稼働ノー、原発ノー」の声を参加者とともにあげました。